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スクール特集(正則高等学校の特色のある教育 #7)

卒業生が語る「3年間で培った学力、進学力、先生とクラスメートとの絆」

正則高等学校は3年間クラス替えがなく、生徒たちはクラスメートとの絆を育みながら、さまざまな力を身につけていく。この春、同校を卒業した生徒と、その時の担任教諭に振り返ってもらった。

同校は、成績別や進路先別のクラスを作らず、すべての生徒が「普通クラス」に在籍し、同じクラスで3年間を過ごす。担任も原則持ち上がりだ。そうした中、生徒たちはどのような学校生活を送り、力を身につけ新たな進路を踏み出していったのか。昨年度の3年D組の生徒(現・大学1年生)3人と、担任で英語科の福島崇先生に話を聞いた。

▶︎写真左より:福島 崇先生、阿部 満美さん、森下 十和さん、鈴木 美莉亜さん

【話を聞いた人】
・阿部 満美さん 
明治大学1年生
高校在籍時は吹奏楽部所属

・森下 十和さん 
東洋大学1年生
高校在籍時はサッカー部所属

・鈴木 美莉亜さん
明治学院大学1年生
高校在籍時はソフトテニス部所属

・福島 崇先生 
英語科。昨年度の3年D組担任。サッカー部顧問

クラスで一致団結し文化祭や体育祭で力を発揮

――最初に、正則高等学校に進学した理由を教えてください。

阿部さん 3年間、クラス替えがないことが魅力でした。高校時代に交友関係を深めたいと思い、この学校を選びました。

森下さん 学校説明会で聞いた「みんなが同じスタートラインに立つ」という言葉が印象的でした。勉強もクラス作りも、同じスタートラインから一緒に築いていけることに惹かれました。

鈴木さん 私も同じで、クラスメートとの絆が築けそうだと思ったことです。あと、説明会で文化祭の動画を見た時に社会問題がテーマになっていることを知り、みんなで行事を楽しみながら社会的なことも学べるのがいいなと思いました。

――皆さんは新型コロナウィルス感染症に直面した学年で、入学式は6月、しばらくは分散登校、1年の体育祭は中止、2年は午前と午後にクラスを分けて実施、1、2年の文化祭は動画を作成して開催したと伺いました。いろいろな制限もあった3年間で、一番、思い出に残っていること何でしょうか?

阿部さん 1年の時の文化祭です。私たちのクラスは、学校から葛西までみんなで歩く「ウォーキングチャレンジ」という企画を実施しました。入学してすぐに自宅待機、分散登校になり、みんなで一緒に歩いたらコミュニケーションが取れるのではないかと考えました。実際、話をしたことのない人とも打ち解けることができ、クラスの距離も縮まりました。高校に入って初めての大きな行事で奨励賞という賞ももらい、思い出に残っています。

森下さん ぼくは3年の時の文化祭です。舞台に立ち、主役に近い役を務めました。これまで演技をしたことがなく自分にできるのか不安でしたが、高校生活の最後にチャレンジしたいと思いました。公演回数を重ねるごとに余裕も出てきて、及第点は取れたと思います。

鈴木さん 私は3年の時の体育祭です。3年間も同じクラスで過ごすとみんなのことがわかり、D組はあまり運動が得意でないこともわかってきました(笑)。体育祭には競技とは別に応援賞というものがあり、私たちはそれを狙おうと練習を重ね、実際にとることができました。

福島先生 D組は、どちらかというと文化系の子が多かった印象ですね。私も冗談交じりで「体育祭も頑張るけれど、次の文化祭が勝負だよね」と話していました。生徒自身もどこで力を発揮できるのか知っていて、体育祭の時は、とにかく爪痕を残そうと爪痕をモチーフにしたTシャツをクラスで作っていました。しかし、団結力のなせる業か、午前中は競技も首位でした。また、文化祭は1、2年生の時は動画発表だけでしたので、人前で演じたり発表したりするのは3年の時が初めての経験でした。先輩たちの様子を見ることもない中、どのクラスも素晴らしい作品を創っていたと思います。

▶︎ウォーキングチャレンジ

▶︎3年時の文化祭にて

▶︎体育祭で応援賞を獲得

――D組はどんな雰囲気のクラスでしたか?

阿部さん フレンドリーな人が多いクラスでした。友だちもいつの間にかできていたという感じです。行事などはいつも、みんなで楽しくやろうという気持ちで一致していました。

森川さん 争いごとを好まないというか、男同士の喧嘩もなく、穏やかなクラスでした。

鈴木さん みんな個性的だったけれど、平和主義者でした。それぞれの性格の違いも、互いに認め合っていたと思います。

福島先生 創意工夫のある生徒が多かったですね。クラスは1年1年を経るごとに、団結力が強くなっていきました。1人欠けたらD組じゃない、みんながいるから頑張れる、そんな雰囲気のクラスでした。

学校の学びが進路へつながり大学受験も手厚くサポート

――学校の授業はどうでしたか? 福島先生が担当する英語教育についても教えてください。

阿部さん どの教科も先生が丁寧に教えてくれるので、わかりやすかったです。私は英語が不得意なほうでしたが、福島先生の授業はスピーチや発表する機会が多く、英語を話すことが好きになりました。高校で習ったフレーズなどは大学の授業でも役立っていて、高校の学びが糧になっていると感じます。

森下さん 入学をした時は英語が好きでなかったけれど、授業を重ねているうちにどんどん面白くなっていきました。先生の授業はわかりやすく、単語・熟語の基礎から表現をすることまで幅広く学ぶことができ、英語をバランスよく身につけることができました。

鈴木さん 英語の授業は教科書だけでなく、発展途上国の教育など社会問題も取り扱っていました。その英文を読んだり分析したりしているうちに、英語力が向上するだけでなく自分が教育の問題に興味があることもわかってきました。また、自分の英語力に対して自信を持っていいことを福島先生が気付かせてくれ、今の進路を考えるようになりました。

福島先生 授業では、まず私自身が英語を好きであることが生徒に伝わればよいなと思っていました。また、私は教科書で習った表現を実際に使えるようにすることを重視しています。スピーチでそれができた生徒をきちんと評価をすることで、英語を学ぶモチベーションになり「もっとこういう表現をしてみたい」「今度はこんなスピーチを目指そう」と生徒も積極的に表現をするようになりました。

――現在の進学先はいつ、どんなきっかけで決めましたか?

阿部さん 3年の春に、今の進路を考えました。きっかけは、2年の探究学習で「ヘアドネーション」について取材をし、レポートを書いたことです。その中でヘアドネーションには、ジェンダーの問題が本質としてあるのではないかと考えました。その起源に興味を持ったので古代史を学んでみたいと思うようになりました。

森下さん 3年くらいから、教員の仕事に興味を持ち始めました。福島先生の授業にも影響を受け、高校の英語の先生になりたいと思い今の進学先を決めました。

鈴木さん 私はずっと日本と外国をつなげる人になりたいと思っていて、2年のころは観光系の学部を考えていました。でも、福島先生に私の関心のある社会問題を学びたいならもっと幅広く学問をしたほうがよいとアドバイスされ、もっと視野を広めようと国際学部に進みました。

――大学受験までの道のりを教えてください。

阿部さん 古代史を学べる大学をいくつか探し、その中から興味を持った古代ギリシャ史の専門の先生がいる明治大学を志望校に決めました。自己推薦で受験し、推薦書のレポートにはヘアドネーションについて探究したことを書きました。いろいろな先生にレポートを添削してもらい、何度か書き直しもしました。書類選考を通過すると口頭試問と小論文があり、その対策も丁寧にしてもらいました。

森下さん 自分は指定校推薦でした。福島先生との面談で「英語教師になりたい」と進路の相談をすると、英語教師のやりがい、大変なことの両面について語ってくれました。その上で進路が実現できるよう背中を押してくださり、サポートもしてもらえたのが心強かったです。

鈴木さん 私は総合型選抜で進学しました。明治学院大学の国際学部を選んだのは、30人くらいの小人数クラスで、すべて英語で授業をやっていることが魅力だったからです。一次選考は英語のエッセイ、二次選考は英語の面接があり、福島先生のアドバイスを活かせたと思っています。福島先生が「この課題にアドバイスしてもらうには、ネイティブの○○先生が適しているよ」と紹介してくれた先生から指導をしてもらったりもしました。

福島先生 進学指導では、本人が何をやりたいのか、選択肢や可能性を広げるアドバイスをし、生徒の性格も考えながら一人ひとりに沿った指導を行っています。生徒が決めた進路は、最大限に後押しをしてあげたい。そのためにも、本人が自分の進路に対して真剣に向き合えるよう導いています。
森下くんに英語教師のリアルな話をしたのは、問題意識をもって進路を決めてほしかったからです。阿部さんも、何度もレポートの書き直しを求められていましたが、その都度、きちんとやってきた。そこには生徒と教員の信頼関係もあったでしょうし、生徒自身も本気に取り組むことで成長を感じたのではないでしょうか。大学受験は、一般入試でも学校推薦型選抜、総合型選抜でも、最後に自分の力を伸ばせる機会だと思っています。

3年間で成長したこと、身につけた力が大学の学びの糧に

――正則で付けた力が、大学で活かされていると思うことはありますか?

阿部さん 文章力です。正則は行事など何かあるごとに作文を書く学校です。大学でもレポートの課題が多いですが、書くことに慣れているので苦になりません。

森下さん 英語の力です。大学で英文を読んだりしていますが、発音にも自信を持てています。英語は常に上位の成績をとっています。

鈴木さん 教科書では学べない知識です。米軍基地の問題とか、自分の興味のあることを調べたり、レポートを書いたりする学習が多く、そういう探究的な学びが大学でも役立っています。

――高校3年間を通じて、自分のどんなところが成長したと思いますか?

阿部さん チャレンジ精神が備わりました。大学受験もその一つですし、部活の副部長に立候補した時にそう感じました。授業などで、みんなの前でスピーチをしたり発表したりすることが、自信につながったのだと思います。友だちもポジティブ思考な人が多く、周囲に勇気付けられて積極性が身についてきました。

森下さん 継続力です。中学の時までは何をしても長続きしない、飽き性な性格でした。福島先生はサッカー部の顧問でもあったので「英語をちゃんと勉強しない部員は試合に出さない」と言っていて(笑)、高1でまじめに取り組んでいたら、学習の習慣が身につき、2年、3年とつながっていきました。部活も勉強と両立しながら、3年間続けることができました。

鈴木さん 自分だけでなく、周りの人のことが考えられるようになりました。私は3年間学級委員をしていて、自分も周りもみんながいいと思えることを決めるように努めました。以前より、人を思いやれるようになったと思います。

――今後の目標や将来の夢は何でしょうか。

阿部さん 古代ギリシャの「普通」の概念とか、当時はどういう考え方が一般的だったのか研究していきたい。将来の仕事はまだ定かではありませんが、今は学問を究めたいと思っています。

森下さん 高校の英語の教師です。自分は最初、英語が好きではなかったので、同じように思っている生徒が英語を楽しいと思えるように教えたいですね。それに、勉強につまずいた時に福島先生が指導してくれたことを今度は自分がしていきたいと思っています。

鈴木さん 今、子どもの教育を推進することに関心があります。大学でしっかり勉強して、子どもの教育に関わる仕事に就きたいです。

――改めて正則の魅力は何でしょうか。また、受験生へメッセージもお願いします。

阿部さん 正則はクラスの仲の良さはもちろん、部活や委員会など、先輩と後輩の縦の関係もしっかりしています。深い人間関係を築ける学校です。

森下さん 正則の先生は、生徒一人ひとりに寄り添って、進路のことも親身になって相談にのってくれます。日々の学習も生活面のサポートも手厚く、良い先生に出会えます。

鈴木さん 行事やフィールドワークなど、体験をする機会がたくさんあります。自分の好きなことや興味のあることが必ず見つかる学校です。

<取材を終えて>
3年間、クラス替えをせず、担任も持ち上がっていくことが同校の大きな特色だが、生の声を聞いて、先生と生徒の信頼感、クラスメートの団結力など良い効果がたくさん出ていると感じた。生徒にとって、忘れられない3年間を過ごせたのではないだろうか。

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