私立中学

女子校

しながわえとわーるじょし

品川エトワール女子高等学校

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スクール特集(品川エトワール女子高等学校の特色のある教育 #6)

園芸やアロマが専門科目で学べる!「ネイチャースタディコース」の魅力

品川エトワール女子高等学校は、興味や関心・進路に合わせて5つのコースを用意。4つの柱で自然について学ぶ、「ネイチャースタディコース」を取材した。

品川エトワール女子高等学校では興味や関心・進路に合わせて、「国際キャリアコース」「マルチメディア表現コース」「ネイチャースタディコース」「保育コース」「キャリアデザインコース」という5つのコースを用意。どのコースも普通科の中で、専門科目を学ぶことができる。今回は、「ネイチャースタディコース」について、コース長の橋場萌先生と卒業生に話を聞いた。

4つの柱で自然について学ぶ「ネイチャースタディコース」

都市型の自然学を軸にした「ネイチャースタディコース」では、「園芸」「健康」「環境」「空間デザイン」という4つの柱で自然について学ぶ。

「園芸分野は、農業高校と比較されることが多いですが、本校で学ぶのは農業ではなく園芸です。農業高校の場合、商業利用するために大量生産したり、短期間でいかに効率よく作物を作るかなどを学びます。一方、本校は都会にあるので農場を作ることができません。プランターを利用するような、家庭やマンションのベランダでも育てられるレベルです。水やりが大事なファクターになりますが、枯らしてしまうことも多々あります。しかしそこから学ぶことも多いので、水が足りなかったのか、他の要因なのかなど、なぜ枯れてしまったかを考えることが大切です。成功か失敗かだけで終わらせず、柔軟に考える力を育んでほしいと考えています。1年生の7月末に、南房総の農場で収穫体験をするファーム実習(1泊2日)があるのも本コースの特色です。実習中に、東京で就職してから戻ってきて就農した女性の話を聞くなど、キャリアに関する講話もあります」(橋場先生)

健康分野では、女性として摂取すべき栄養素、季節に合わせた養生などについて学ぶ。例えば、夏バテ対策によい食べ物や、どのような食べ合わせが体にいいかを学んだり、調理実習では発酵食品も作るという。

「家庭科の調理実習とは違うので、包丁の使い方や野菜の切り方は学びません。自分たちで育てた大根を味噌汁にして食べたり、ハーブを使った料理なども作ります。環境分野は、SDGsを1つのスタートにしていますが、課題の両面を見るように授業を展開しています。例えば、フードロスについて学ぶときには、残すことは悪という片面だけを見るのではなく、残す側の立場からも問題を考えていくことが大切です。エネルギ-問題に関しては、3年生で水耕栽培にチャレンジします。自分たちで作った太陽光パネルを設置して、そのバッテリーを活用して水を循環させ、日照と効率の関係なども学びます。空間デザイン分野は、自然由来のツールを活用して心地よく過ごす方法を学ぶ授業なので、よりイメージしやすいようにナチュラルライフデザインに改称しました。1学期がハーブ、2学期がアロマセラピー、3学期がガーデニングです。摘んできた植物を蒸留させてアロマウォーターを作ったり、フラワーアレンジメントなどで心地よい空間作りをしていきます」(橋場先生)

▶︎コース長 橋場萌先生

自然と関連した様々な体験を通して広がる進路

同コースは、普通科の中で自然について学ぶ専門科目が含まれているので、卒業後の進路は幅広い。

「都市部では、自然と触れあう機会は多くないですが、農業や園芸に関心を持っている生徒はいると思います。しかし、農業高校の場合、進路の幅が狭まることに不安を感じる人もいるかもしれません。本校は普通科なので、大学入試も幅広い学部に対応しています。農学部に進む生徒もいますが、文学部などの受験にも対応しているカリキュラムです。農業、調理、美容、看護など、半数ぐらいは何かしらコース専門科目と重なる分野に進んでいます。そのほか、照明を学びたいという生徒もいましたし、写真やイラスト、心理学、美大、動物関係など、幅広い分野に進んでいます」(橋場先生)

同コースを選んだ理由は、「アロマセラピーに興味がある」「植物を育てるのが好き」などが多いというが、漠然と「面白そう」と思って入学する生徒もいるという。

「他の学校にない科目があるので、面白そうだと思って入学する生徒もいます。入学時には女優として舞台に立ちたいと思っていたけれど、本コースで学ぶうちに進路を変えた子もいました。ハワイへの修学旅行とその事前学習で太平洋ゴミベルトと呼ばれる海域について学び、現地で改善に取り組む団体の活動を見たら、環境問題に関連した大学に進学したいと思うようになったそうです。まだ将来のビジョンが見えていなくても、少しでも興味があったら、ぜひ本コースの体験授業を受けてみてください。授業を体験することで、教員と生徒の距離感なども知ることができます。まずは、本校の雰囲気を体感していただきたいです」(橋場先生)

ネイチャースタディコースの卒業生にインタビュー

Sさん 東京農業大学農学部農学科2年生

――大学ではどのようなことを学んでいますか?

Sさん 1年生のときは、基礎からの勉強や実習でした。高校の生物や化学の復習みたいな感じです。2年生になったら専門的になってきて、土壌と虫や植物との関係性、土の中の成分が作物の生育にどう関係しているか、水や土の密度との関係性などを深く専門的に学んでいます。3年生になったら、それらのテーマを自分で研究していきます。

――ネイチャースタディコースを選んだ理由を教えてください。

Sさん もともと自然が好きで、家族旅行ではよく自然と触れあっていました。それで中学生のときには、農家になりたいと思うようになっていたのです。家から通えて農業について学べる学校に通いたいと思って探したら、この学校がピッタリでした。

――ネイチャースタディコースの3年間で印象に残っていることを教えてください。

Sさん 印象に残っているのは、1年生のときに行ったファーム実習です。1泊2日で、初めて農家で作業しました。畝立て用の道具を使って体験したのですが、簡単そうに見えても、実際にやってみるとバランスが崩れるので綺麗にできません。思っていた以上に難しいと、やってみて初めてわかりました。

――授業には、どのような思い出がありますか?

Sさん 授業は全部楽しかったです。先生たちは話を淡々とするだけでなく、自分の体験談を入れながら授業をしてくれました。クラスメイトも積極的だったので、質問もよく出て盛り上がります。専門科目は、生活に役立つ内容が多かったです。ローズマリーを鮭の上に乗せて焼いた「サーモンの香草焼き」は、魚好きの家族にも振る舞いました。塩麹を作ったときは、レシピを見ながら料理に使ったりもしました。

――大学を卒業した後の進路については、どのように考えていますか?

Sさん 農業をやりたい気持ちはもちろんありますが、そのまま就農するのではなく、一度就活をして、今の農業に何が足りないか見てから就農しようと思っています。例えば、農家では人が足りないのですが、どのように足りないのかなどを知った上で就農した方が、農業全体に貢献できるかなと思います。どんな役割があるか知り、次の世代につなげるための役に立ちたいです。

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Sさん この学校に入って、勉強も今につながっていますが、自分の個性を受け入れてもらえたことがよかったです。中学生のときは、やりたいことがあっても、ネガティブな考え方になっていました。この学校は、個性を伸ばしてくれると思います。否定するようなことは言われないので、明るい気持ちになって、どんどん自分のやりたいことをやろうと思えるようになれました。「やってみればいいじゃん!」と背中を押してくれる先生が多い、というかほとんど全員がそのような先生なので、新しい自分を見つけられたのだと思います。中学生のときまでは、「自分には無理だろうな」とか「他の人がやりたいなら、私はやめておこう」などと思いがちでしたが、今は「やりたいなら声を出してやってみよう!」「できなくても意見を言ってみよう!」と思えるようになれました。この学校に入って、本当によかったと思っています。

<取材を終えて>

どの授業が一番面白かったかという質問に対して、Sさんは「全部面白い」と答えていたのが印象的だった。生物などの難しい内容でも、先生はただ難しいことを説明するのではなく、生徒たちが関心を持っていることと関連させるなどして、「難しい」という印象を与えないように話してくれるという。Sさんは卒業して1年以上経っているが、インタビュー中も先生との心の距離が近く、よい関係が築けていることが伝わってきた。

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