私立中学

女子校

しながわえとわーるじょし

品川エトワール女子高等学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(品川エトワール女子高等学校の特色のある教育 #2)

“わくわく”感のある学習空間で個性が伸ばせる4コース

2020年度から「一般コース」が「キャリアデザインコース」にバージョンアップ。個性豊かな生徒4人が各コースの魅力を紹介!

品川エトワール女子高等学校では、2020年度から「一般コース」が「キャリアデザインコース」にバージョンアップ。既存の「国際キャリアコース」「マルチメディア表現コース」「ネイチャースタディコース」とあわせ、全4コースの特色について菊地郁美先生(入試広報室/総合クラス長)と生徒4人に話を聞いた。

2020年度から「キャリアデザインコース」がスタート

2020年度からスタートする「キャリアデザインコース」は、同校の「伸ばす指導、支える指導」をより時代に合った形で実践することを目指して導入。基本となる3科目(国・数・英)は3年間を通じて習熟度別に学習し、2、3年次には時間割の一部を自分でデザインするという2つの柱がカリキュラムの特徴となっている。

「習熟度別にすることにより、同じレベルの生徒が一緒に授業を受けるので、授業に付いていけないということがなくなります。1年生でしっかりと土台を作り、その上に何を積み重ねていくかは自分で選択。2年生から週8単位分の授業が選べるようになり、これまでの一般コースより細かく、自分の進路に沿った時間割をデザインできるようになりました。文系、理系という大きな括りだけではなく、得意な科目や好きな科目を伸ばせるように、保育や調理、情報デザインなどの実技科目も選べます。生徒が主体的に決めることで『自分で選んだのだから頑張ろう!』といった学習へのモチベーションが生まれ、それが学校生活全体へのモチベーションにもつながっていくことを目指しています」(菊地先生)

同校では、生徒たちそれぞれの「やりたいこと」「好きなこと」を見つけて伸ばして行くためのサポートに、情熱を持って取り組んでいるという。

「本校に入学してくる生徒の中には、中学時代には自信を持てなかった子も多くいます。女性は社会の中で弱い立場に置かれやすいので、社会で活躍するには自信や自己肯定感を持つことが大切です。そのために私たち教員は、生徒一人ひとりに寄り添って話を聞き、好きなことやできることを見つけるサポートをしていきたいと考えています。2020年度からスタートするキャリアデザインコースは、自分で時間割をデザインすることが『自分は何がしたいのか』を考えるきっかけとなるでしょう。他の3コースでは『これを極めたい!』という思いを持って入学してきた生徒たちの思いを応援し、力を伸ばせるようにサポートしていきます」(菊地先生)

▶︎菊地郁美先生(入試広報室/総合クラス長)

10年後の社会で輝く人材の育成を目指し新分野へチャレンジ

同校では、10年後の社会を見据えて、2006年に設置した「マルチメディア表現コース」を皮切りに、2008年に「国際コース(現「国際キャリアコース」)」、2018年には「ネイチャースタディコース」をスタートさせて、新分野へのチャレンジを早くから進めている。

「マルチメディア表現コース」では、デザインやデッサンの基礎を学んだ上で、iMacと様々なクリエイティブ系ソフトを活用して、高い専門技術を習得。クリエイティブ系専門学校と同レベルの学習環境の中で、デザイン、映像、アニメ、音響の表現力と想像力を磨く。専門科目は、各分野の現場で活躍しているプロや大学関係者が授業を担当。「ビジュアルデザイン」の授業では、キャラクターデザインにも取り組んでいる。2020年東京オリンピック・パラリンピック2競技(品川区で実施される競技)のマスコットキャラクターに生徒の作品が採用されるなど、社会性のある創作活動も展開。

「国際キャリアコース」では、ネイティブ教員が中心となり、実用的なコミュニケーション能力(英語・中国語)と国際教養の習得を目指す。第2外国語として中国語を基礎から学習し、3年間で基本的な中国語会話が可能になる。留学などの海外体験や英語検定の対策も充実。北米・欧米4カ国、アジア6カ国の教育機関と提携を結び、欧米に偏らないグローバル教育を展開して幅広い視野を養う。目的や興味に合わせて渡航国や留学期間が選べ、公的助成金や同校独自の補助金制度により、安い費用で留学が実現。姉妹校や教育提携校などから留学生も積極的に受け入れ、日常的にも国際交流を展開している。

都市型の自然学を軸とした「ネイチャースタディコース」では、都市生活者の視点で園芸や農業、健康、食品、空間デザイン、環境について学ぶ。都市で行える自然実習を通して、持続性や共生、豊かさといった世界が抱える諸問題を考察し、問題解決に取り組んでいく人材を育成。さらに、人間関係の希薄化や構築について「自然の力」を媒介に学び、ガーデニングやアロマの授業などを通して、人と人との関わりを広げていく。普段の授業から専門家を招いて講義と実習を行い、夏休みを活用したファーム実習では、校内の限られたスペースでは学びきれない自然学習を実施。修学旅行では海外のグリーンステイを通して、環境を考慮した持続可能な産業について学ぶ。

各コースの代表生徒4人にインタビュー

Hさん 高3 一般コース(2020年度から「キャリアデザインコース」)
Tさん 高3 国際キャリアコース
Kさん 高2 マルチメディア表現コース
Sさん 高2 ネイチャースタディコース

▶︎写真左から:Sさん、Kさん、Tさん、Hさん

――ポロシャツがお揃いですが、「Fierte」とはどんな活動ですか?

Hさん 「Fierte(フィエルテ)」は、広報部の先生と一緒に、学校説明会などで中学生や保護者に学校の魅力をアピールする広報スタッフグループです。今日も学校説明会があったので、校内見学の案内などをしました。 

――この学校を選んだ理由は?

Hさん 高校は、新しい環境でスタートしたいと思っていました。私が通っていた中学校には高校のポスターが何枚か貼ってあり、その中でネイティブの先生が写っていたエトワールのポスターが目に留まったのです。それでオープンキャンパスに参加してみたら、自分に合っていると感じられたのでこの学校を選びました。

Tさん 中学のときから英語を勉強したいと思っていたので、英語に力を入れている学校をインターネットなどで探しました。オープンキャンパスに来てみたら、先輩たちがとても優しかったです。体験した英語の授業も自分に合っていると感じられ、留学できるのも魅力でした。

Kさん 絵を描くのが好きで、独学でペンタブレットを使って絵を描いていました。それで親からこの学校を勧められて、体験授業に参加してみたらとても楽しかったです。もっともっと絵を描きたくて、この学校ならペンタブレットのスキルも上がると思ったので決めました。

Sさん 自然が好きで、野菜などを育てることに興味がありました。中学の担任の先生に「将来は自然に関わる仕事に就きたい」と相談して、紹介されたのがこの学校です。何度か体験授業を受けてみて、自然が好きな人にピッタリだと思って決めました。農業だけでなく、ハーブやアロマなどのおしゃれなものが学べるところもよかったです。

――各コースでは、どんな授業がありますか?

Hさん 授業の中で検定の対策をやってくれるので、いろいろな資格が取れます。情報の授業では、日本語ワープロ検定の準2級が取れました。文書デザイン検定も受けましたが、まだ結果待ちです。授業中はパソコンとにらめっこしながら検定の練習をして、わからないところがあれば先生が教えてくれます。資格を持っていると、進路の書類にも書けるのでよかったです。

Tさん 英語を使った授業が多いですが、難しいときは日本語も交えて説明してくれますし、どれもとても楽しいです。2年生のときは、「プラクティカル イングリッシュ」という授業があり、小学生に遊んでもらう英語のボードゲームをみんなで協力して作りました。小学生にもわかりやすい英語にするのが難しかったですが、結果、楽しんでくれたので嬉しかったです。3年生では異文化理解の授業があり、中国人の先生とアメリカ人の先生が、中国編とアメリカ編を教えてくれます。私は中国人ですが、小学2年生から日本に住んでいるので、中国について知らないこともあり、日本と中国の文化の違いを改めて知ることができました。アメリカ編では、貧困など、世界の様々な問題についても学んでいます。

Kさん 絵を描く授業は、デジタルとアナログの両方あります。音響や写真の加工、動画の編集などもあり、2年生で一番楽しみにしているペンタブレットの授業があるのでワクワクしています。今まで受けた中では、「ビジュアルデザイン」の授業で写真の加工をしたのが面白かったです。人の顔を使って、鼻が少し曲がってるのをまっすぐに直すなど、整形しました。みんな絵は描けますが、他のスキルも身につき、どんどんできることの幅が広がり、視野も広がります。プロとして活躍している方たちから教えてもらえるので、1枚の紙にどのように配置するとキャラクターの見栄えがよくなるかなど、実践の場で役立つ話も多いです。

Sさん 2年生から始まった「健康フードのデザイン」という授業では、スパイスやハーブの効能を学んでから調理実習をします。スパイスを混ぜるところからカレーを作り、お米にハーブを混ぜて炊いたご飯と一緒に食べましたが、とても美味しかったです。2年生の園芸の授業では、育てたい植物を自分で選んで、土の配合なども自分で考えて育てます。育てた野菜は家で調理して、写真を撮って提出します。1年生のときにファーム実習があり、とても楽しかったので、2年生ではないのが残念です。珍しい品種も扱っている農家の方にいろいろと実践的なことを教えていただき、野菜を収穫しました。学校での実習より本格的な農業を体験できてよかったです。自然が好きだったら、絶対に楽しいと思います。

――調べ学習やプレゼンテーションをする授業はありますか?

Tさん イギリスへ修学旅行に行く前に、事前学習として調べて英語でプレゼンをしました。文法や表現はネイティブの先生が直してくれるので、スキルが上がります。みんなの前で話す練習にもなるので、スピーキングの抵抗もなくなりました。大学に進学してもプレゼンの授業はあると思うので、今のうちに慣れることができてよかったです。

Sさん ネイチャースタディコースは、プレゼンをする機会が多いです。私の学年は生徒が16人いて、全員が発表します。修学旅行でハワイへ行く前の事前学習でも、プレゼンがありました。プレゼンは難しいですが、何回も経験していくうちに話す力がついてきていると思います。

――将来の夢を教えてください。

Hさん トリマーになりたいです。私が生まれたときから家で犬を飼っていたので、小学生のときにトリマーの仕事を見る機会があり、私も技術を身につける仕事がしたいと思いました。動物の美容師ですが、飼い主さんとのコミュニケーションが必要な仕事です。私は人とのおしゃべりが少し心配でしたが、「Fierte」や生徒会役員としての活動などを通して、コミュニケーション能力が高まったと思います。自分が傷つけられた経験があるので、相手の立場になることを大切したいです。犬の気持ちを理解するのは難しいですが、人にも犬にも寄り添えるトリマーを目指したいと思っています。

Tさん まだ具体的な職業は決めていませんが、大学で国際関係学を学びたいと思っています。私のクラスには、フィリピン、ロシア、日本とインドネシアのハーフ、そして私は中国というように、いろんな国籍の人がいて、様々な文化に触れることができました。世界史の授業からも刺激を受けています。苦手なカタカナがたくさん出てくるので、世界史は嫌だと思っていましたが、“世界史オタク”の先生が教える授業は独特で、とても面白いです(笑)。先生は世界史が本当に好きなんだということが伝わってきて、内容もしっかりと頭に入ってきます。大学で国際関係学を勉強して、世界で困っている人を助けるような仕事がしたいです。

Kさん まだ具体的なことは決まっていませんが、アニメ制作、キャラクターデザイン、イラストレーターなど、この学校で学んだことを活かせるクリエイティブな仕事に就きたいです。クラスの中には、声優やイラストレーターになりたい人、フリーで活動することを目指している人もいます。

Sさん 美味しくて体にもいいハーブが大好きなので、どのような形かはまだわかりませんが、ハーブのよさをみんなに伝える仕事がしたいと思っています。“推しハーブ”はディルです。美味しくて、肉にも魚にも合います。初めて授業でハーブを学んだとき、味が知りたくて置いてあったハーブを片っ端から食べてみました。みんなに驚かれましたが(笑)、ディルが一番美味しかったです!

――この学校のいいなと思うところを教えてください。

Sさん 授業も楽しいですが、クラブ活動も楽しいです。私は軽音楽部と自然科学部に所属しています。軽音楽部では、文化祭の発表に向けて練習しています。自然科学部は、いろいろな理系の大学へ行って研究発表を聞いたりするのが楽しいです。自然に関する話題で、他の人たちには伝わらないようなマニアックなことでも、自然科学部の人たちとは通じ合えます(笑)。各部の発表や販売などもあるので、文化祭にもぜひ来てください!

Kさん 生徒に寄り添ってくれる先生の優しさが、一番の魅力だと思います! 特に、担任の先生が大好きです。オープンキャンパスに参加したときに、いろいろな先生が話しかけてくれていい学校だなと思ったことも、志望理由の1つでした。

Tさん 「女子校は怖い」というイメージがあって少し不安でしたが、入学したらとても解放的に、自由に過ごせています(笑)。みんな気を使わなくていいし、先生にも気を使わずに話せる雰囲気です。オープンキャンパスなどで他の学校の先生と話すときは緊張しますが、この学校の先生はみんな緊張せずに話せます。とにかく、気楽な雰囲気の学校です! 授業も楽しくて、英語もたくさん使うのでコミュニケーション能力が上がります。

Hさん 「女子校はいじめが多い」というイメージがあるかもしれませんが、思っていた以上に優しい人が多いです。いろいろな個性の人がいて、自分に合う人を見つけやすいということも言えるかもしれません。気兼ねなく話しかけてくれたり、話しているところにさりげなく入れてくれたりして、クラスのみんなには感謝しかありません。私はこの学校で変わることができました。私と同じように、中学校で辛い思いをした人がいたら、「女子校だから・・・」という先入観を持たないで、まずは学校を見に来てください。この記事やオープンキャンパスなどで私が変われたという話を聞いて、「私も変わりたいと思って、この学校を選びました」という受験生が出てきたら嬉しいです。私たち「Fierte」のスタッフが校内を案内するので、ぜひ説明会やオープンキャンパスに参加してみてください!

<取材を終えて>
2年生2人と3年生2人へのインタビューだったが、「Fierte」で一緒に活動をしていることもあり、学年を越えて和気あいあいとした雰囲気の中で話を聞くことができた。4人それぞれがクラスの中でも楽しく過ごせていることや、先生との距離の近さも伝わってきた。最も印象的だったのは、「この学校で変わることができた」というHさんの話である。彼女にとっては、オープンキャンパスに参加したことが、輝ける場所を見つける第一歩となったのだ。

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