学校詳細
建学の精神、教育理念
「愛と誠」、そして「百花を育てる、立川女子。」
1925年(大正14年)、創立者・村井敬民先生が、女子教育の重要性を唱え、多摩地域で初めての私立の女子校として「立川女学校を設立。「教育は愛と誠の教育でなければなりません。真の愛と誠に近きものは家庭にあります。師弟は精神上の親子として温情教育が絶対に必要です。」という創立者の言葉を受け継ぎ、家庭的な温かさを大事にしてきた。2025年に創立100周年を迎え、多様な個性を花開かせ、生徒一人ひとりに合った進路や生き方を尊重する学校のあり方を表現した「百花を育てる、立川女子。」というコミュニケーションワードも誕生した。
教育の特色
学びを通して自立した女性の育成を
「特別進学コース」と「総合コース」の2コースを設置。
特別進学コースは、難関私大や看護・医療系の大学や専門学校への進学希望者向けのコースで、一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜など多様な入試形態に対応したカリキュラムと、学習メンタープログラムの導入、勉強合宿などを通し多面的にサポートしている。
総合コースは、大学・専門学校・就職など多様な進路に対応できるよう基礎学力の定着をはかるカリキュラムで、高校入学後にじっくりと進路を考えることが可能である。家庭科を重点科目とし、1年次にキャリア教育や消費者教育で社会生活に必要な幅広い知識を総合的に学び、2・3年次に衣生活と食生活の実習を多く取り入れている。生活に必要な知識や技術を身につけるだけでなく、自分でものごとを決める力や社会の問題に対して自らの意見を述べられる力を養う。
1年生は全員作法の授業を履修し、70畳ある作法室を利用した和室での立ち居振る舞いなど、日常生活の所作や日本文化を実際に体験しながら学ぶ。マナーを身につけることで、相手を思いやる心を育てるとともに、入試や就職試験の際の面接対策にも役立てている。
「総合的な探究」では、1年次は高校卒業後の進路を見据え、自己理解を深め、2年次は修学旅行で行く沖縄について、自然や文化、歴史についてそれぞれがテーマを決めて探究。年度末に2学年合同で発表会を行うため、プレゼンテーションの力も身につける。さらに、3年次は社会の問題を自分ごととして捉え、各自でテーマを決めて論文にまとめている。インターネットで調べるだけでなく、学校図書館と連携して、図書や雑誌・新聞などの資料も使って様々な情報に触れ、論理的に伝える力や表現力を養っている。
施設設備
立川駅から徒歩7分の恵まれた環境
校舎は日本を代表する建築家大高正人氏による設計で、日本の近代建築の文化価値も認められている。校舎は1号館から5号館まであり、1・2号館は普通教室。3号館は女子校ならではの70畳の作法室や調理設備が充実している調理室と試食室、1人1台使えるミシンを完備した被服室がある。4号館は、実験を行う理科室や音楽室、PC室などの特別教室が揃っている。5号館には進路に関する資料が充実している進路閲覧室やキャリアデザインルーム、日替わりランチやワンプレートランチ、焼きたてパンなどが食べられる食堂、そして最上階には120名収容の視聴覚ホールがある。お手洗いや冷暖房設備などは、数年前から順次改修工事を行い、最新の設備になっている。また、2階建ての体育館も冷暖房完備、図書館は4万冊の蔵書を備え、学習スペースとは別に床暖房スペースもあり、くつろぎながら読書を楽しむことも可能だ。校内は全域にWi-Fiを整備し、ICT環境も整えている。
学校行事
生徒が主役の学校行事
クラスが一致団結して競技を競うだけでなく、学年を超えて色別での応援合戦も盛り上がる体育祭、音大出身の外部講師による歌唱指導でクラスの練習も熱が入る合唱祭、オープニングからエンディングまで実行委員が中心となって盛り上がる文化祭「撫子祭」の三大行事は生徒が楽しみにしている学校行事。また、2年次に行う沖縄への修学旅行は、文化や自然、歴史などを学びながら、体験プログラムなどもあり高校生活最高の思い出となる。他に、希望制でBritish Hillsで行う語学研修などもある。
部活動
運動部・文化部 合わせて35の多彩なクラブ
クラブ活動は文化部21、運動部14が活動している。なかでも総部50年の歴史と実績を誇る山岳部は、1995年8月に、6650メートルの中国コングールⅣ峰の登頂に世界で初めて成功し、東京都から表彰を受けた。近年は、演劇部が6年連続都大会に進出していて、関東大会や全国大会へ進出することもある。他にも、そば打ち部や人形劇部などのユニークなクラブから、地域のイベントにも積極的に参加している吹奏楽部やダンス部、茶道部なども人気だ。
進路指導
生徒一人ひとりの希望を後押しする進路指導
大学から専門学校、就職まで幅広い進路に対応しているが、4年制大学への進学者は年々増加している。
進路活動への知識を高め、具体的な進路を考える機会として1・2年次に「進路の日」を実施。他に、進路適性検査や進路ガイダンスなどを通して、進学意識を高め、高校3年間で自分がすべきことが何かを考えるきっかけとしている。
また、「やりたいことがわからない」「どの学部を選べば良いのかわからない」といったキャリアを考える上で生じる不安を相談できる、キャリアコンサルタント資格を持つカウンセラーも常駐している。
その他
週5日制、休みの土曜日は自分の好きを見つける「Sプロジェクト」
週5日制のため、土曜は授業がなく過ごし方は自分で決められる。そのため、自分の好きなことを見つけられるように、土曜特別講座「Sプロジェクト」を開講している。高大連携協定を結んでいる順天堂大学や実践女子大学、東京女子体育大学をはじめとする大学や専門学校からの講師派遣や実際にその学校の施設で行い、各種検定対策やキャリア教育に役立てている。生徒の興味関心や希望進路にあわせた「英検対策講座」「小論文対策講座」「看護医療系入試対策講座」「心理学講座」「保育講座」「栄養士講座」「韓国語講座」「ヘアスタイリスト講座」「音楽業界スタッフ講座」「投資講座」「いけなば」など多種多様な約40講座を開講し、希望制で自由に受けられる。一部講座は保護者の受講も可能。
制服
コーディネートは無限大!
2025年、創立100周年を機に新制服を採用。ジャケットはシンプルなデザインで、ストレッチ性にも優れ、襟には全国初の刺繍のスクールバッジをつける。ボトムスはスカート・キュロット・ジャンパースカート・スラックスと4種類あり、好きなものを選んで着ることができる。指定のブラウスは正装用だが、も正装着用日(入学式や始業式など)以外はTPOに合わせて市販のブラウスやポロシャツ、ニットなどが着用でき、自分らしいコーディネートを楽しめる。気候や体調、その他必要に応じて、何を着たら良いのかを自分で考えて着てほしいという願いが込められた制服である。