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立川女子高等学校

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スクール特集(立川女子高等学校の特色のある教育 #4)

大学や専門学校と連携し、将来に繋がる学びを体験できる「Sプロジェクト」

立川女子高等学校では、生徒一人ひとりの興味・関心や希望する進路に合わせた特別講座を土曜日に開講。製菓やホテル業界の講座など、受講した生徒に話を聞いた。

立川女子高等学校では、2022年度から土曜日の特別講座「Sプロジェクト」がスタート。どのような講座があり、どのような授業を体験できるのかなど、入試広報部主任の長江宣明先生と講座を受講した生徒2人に話を聞いた。

興味を深めるだけでなく、ミスマッチを防ぐための体験

同校は2022年度から週5日制となり、生徒一人ひとりの興味・関心や希望の進路に合わせた特別講座「Sプロジェクト」を土曜日に開講した。「Sプロジェクト」は、実践女子大学、日本工学院八王子専門学校、東京エアトラベル・ホテル専門学校、国際製菓専門学校、吉祥寺二葉栄養調理専門職学校など、同校の周辺にある多数の専門学校や大学との連携により実現。1年次から3年次まで、希望制で受講することができる。

「本校では、毎年1・2年生を対象に『進路の日』という進路行事を行っています。大学や専門学校の先生方に本校へ来ていただき、大学と専門学校の違いや卒業後の就職先などについてお話していただいています。その延長線上で、大学や専門学校とコラボできないかと考えてスタートしたのがSプロジェクトです。9月までの前期は2・3年生が対象で、10月からの後期には1年生も受講できます」(長江先生)

「Sプロジェクト」は、同校で受講する講座と、専門学校などの施設に出向いて受講する講座がある。例えば、英検準2級対策講座や看護医療系入試対策講座、小論文対策講座などは同校で実施。同校の調理室を使ってカフェメニューを作る講座では、同校用にオリジナルのメニューが用意されている。

「各施設で受講する講座は、専門的な機材などが使用できることが魅力です。私も生徒たちに同行して、声優の講座を体験しました。オーディションの受け方、声優事務所の成り立ちなどについて学び、実際に台本を持って、声優としてマイクの前で話すところまで体験できます。マイクなどの機材もプロが使っているもので、先生からのフィードバックもあり、このような経験を高校生のうちにできるのはとても貴重な機会だと感じました」(長江先生)

今年度も多数の講座が開設されているが、アンケートなどで生徒の声を聴き、新たな講座を開設するなど、ニーズに合った講座が選べるように整えていくという。

「専門学校では、通っている学生がサポート役として本校の生徒たちについてくれます。本校の卒業生がいる学校では、先方の配慮で卒業生を本校の担当にしてくれていました。そういったつながりも大切にして、長く続くような講座にしていきたいと思っています。希望制なので受講しないという選択肢もありますが、少しでも興味があれば試しに受講してみると、自分に合うものが見つかるかもしれません。オープンキャンパスだけでは、わからないこともあるでしょう。卒業生から、「実際に通ってみたら、思っていた学びと違っていた」という話を聞くこともあります。入学前の体験授業は、自分に合うか判断する材料を得る貴重な機会です。自分の好きなことを見つけるための講座でもありますが、ミスマッチを防ぐためにもよい経験になると思います」(長江先生)

▶︎入試広報部主任 長江宣明先生

「Sプロジェクト」を受講した高2の生徒にインタビュー

Tさん(高2)
Yさん(高2) 

▶︎写真左より:Tさん、Yさん

――前期は、どの講座を受講しましたか?

Tさん 「ホテル業界とあなたの未来が見えてくる講座」(東京エアトラベル・ホテル専門学校)を受講しました。ディズニーが好きなので、ディズニーホテルの経営、運営をしているミリアルリゾートホテルズに興味あります。まずは、ホテル業界がどのようなものか知るために受講しました。

Yさん 私はお菓子づくりや料理が好きなので、「パティシエールを目指そう!」(国際製菓専門学校)を受講しました。まだ具体的に進路を決めているわけではありませんが、好きなことを仕事にできたらいいなという思いはあります。

――講座はどのような内容でしたか?

Tさん 1回目は、学校で業界についての説明を聞きました。2回目と3回目は、専門学校に行って受講する体験授業です。授業は2時間ぐらいで、学校の見学もできました。体験授業では、バー体験でオリジナルのカクテルを作ったり、ホテルの客室を再現した実習室で間違い探しをしました。実際にお客様が宿泊する前の準備として、どこが間違っているか考えます。例えば、ゴミ箱の中に1つでもゴミが入っていたらダメ、クッションの位置は左右対称でないとダメなど、10問中3問は全然わからなかったので勉強になりました。

Yさん プロのパティシエに教えてもらい、ロールケーキやシュークリーム、焼き菓子を作りました。わからないことがあっても、先生のほかに学生の皆さんも何人かついてくれるので質問しやすいです。プロならではの作り方や技などを知ることができ、器具なども本格的で、入学した気分で学ぶことができました。焼き立てのお菓子から粗熱を取るときにも急速冷却機に入れたりして、家で作るのとは全然違います。3回違うスイーツを作りましたが、3回ぐらいの体験が私にとってはちょうどよかったです。

――他の講座について、生徒同士で情報交換などはしましたか?

Tさん ブライダル業界の講座を受講した子から、ウエディングドレスを着たと聞いて いいなと思いました(笑)。

Yさん 友達もホテル業界の体験授業がよかったと言っていました。同じ講座をまた受講したいという気持ちもありますが、他の講座の感想を聞くと、その講座も受講してみたいという気持ちになったりもします。

――受講してみて、進路について考える参考になりましたか?

Tさん 学校見学をすることもできて、実際に通っている方たちと一緒に授業を受けられたので、自分に合っているか知ることができました。進路を考えるためにも、よい体験だったと思います。

Yさん 体験授業はとても楽しかったです。専門学校の先生が、「お菓子を作って、人に食べてもらって、美味しいと笑顔で喜んでもらえることが嬉しい」とおっしゃっていたことが心に響きました。まだ決めたわけではありませんが、パティシエの仕事もいいなと思っています。

――後期は何か受講しますか?

Tさん 後期はTGSAの活動に力を入れたいと思っているので、来年度にまた受講したいと思っています。

Yさん 私も後期はTGSAの活動を頑張って、来年に向けてどの講座を受講するかゆっくり考えようと思っています。パティシエの講座では、私が1年生のときにTGSAとして活動していた3年生の先輩が体験授業を担当していたので、再会できて嬉しかったです。 
※「TGSA (Tachikawa Girls Student Assistant)」は、学校説明会に参加した中学生や保護者の案内などを担当する課外活動。

――体験後、将来についてどのように考えるようになりましたか?

Tさん 私はやはり、ディズニーリゾートの中にあるホテルに一番興味があります。ディズニーに携わる仕事ができるように頑張りたいです。

Yさん 体験してみて、さらに興味が深まりました。焼き菓子の中でも特にカヌレが好きなので、時間があるときに家で作ったりしています。技術がグレードアップしたかはわかりませんが(笑)、家族に食べてもらって喜んでもらえると嬉しいです。小・中学生のころから、人の役に立てる仕事に就きたいという思いがあり、看護医療系の仕事にも関心があります。人の命を預かる仕事なので、じっくり考えて決めたいです。人と関わるのが好きで、コミュニケーションを取るのは得意だと思っているので、自分の長所を活かせる仕事に就けるように考えたいと思っています。

<取材を終えて>
実際に専門学校を訪れ、施設や器具を使って授業を受けることができ、それが1回ではなく複数回であることにも大きな意味があると感じた。長江先生が「ミスマッチを防ぐためでもある」と語っていたが、オープンキャンバスに参加しただけではわからないけれど、「Sプロジェクト」なら気づけることもあるだろう。来年度以降、どのような講座が加わるか注目したい。

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