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立川女子高等学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(立川女子高等学校の特色のある教育 #11)

高校生目線で地域貢献! 有志の活動「立川盛り上げ隊」発足

2025年4月に創立100周年を迎えた立川女子高等学校。地域のためにできることを生徒たちが積極的に取り組んでいく、有志の活動「立川盛り上げ隊」を取材した。

2025年4月に創立100周年を迎えた立川女子高等学校。建学以来、女子教育一筋に歩んできた一世紀を立川の発展とともに振り返り、昨年度は様々な記念事業を行った。そして2026年度、地域に支えられて100周年を迎えられた感謝の気持ちを形にするために、「立川盛り上げ隊」を発足。活動内容などについて、校長の高木志穂先生と「立川盛り上げ隊」に参加している生徒に話を聞いた。

2026年度「立川盛り上げ隊」発足

有志による活動として発足した「立川盛り上げ隊」には約20人の生徒がエントリーし、5月末から活動をスタートした。

「100周年の記念事業などを通して地域の方たちとお話する中で、女子校というのは思っていた以上に閉鎖された世界であると感じました。近隣の商店街で働く方たちにも、本校での取り組みや生徒たちの様子があまり伝わっていないことがわかったのです。地域の皆さまに支えられて本校は100周年を迎えることができたので、次の100年に向けてその恩返しをしていきたいと思っています。生徒たちの力が地域の活性化や社会貢献につながればと思って声をかけたら、約20人の生徒が立候補してくれました。生徒自身がやりたいと思って参加し、みんな笑顔で活動してくれていることがとても嬉しいです」(高木校長先生)

同校から徒歩5分ほどの場所に地域交流の新たな拠点として高松大通り商店街と高松町商店街が管理運営する「たかまつトコトコ」(通称:たかトコ)が今年1月に誕生。キッチン付きシェアスペースとしてリノベーションされた「たかトコ」で11月23日に実施するイベントに向けて、「立川盛り上げ隊」の活動は梅干し作りから始まった。

「たかトコを拠点にして街を盛り上げるために、盛り上げ隊もいろいろな活動をしていきます。その1つが、11月23日に行うイベントです。地域の方たちと一緒に清掃活動をしたり、生徒たちが作ったおにぎり*を提供したいと考えています。本校では家庭科で梅干しを作ったときに使った道具があったので、おにぎりに使う梅干しを作ろうということになったのです。話を進めるうちに、商店街をとりまとめている方が本校の元事務員だったり、『実は卒業生なんです』とか『母が卒業生なんです』という話になったりして、1歩踏み出してみると本校とのつながりも見えてきました」(高木校長先生)

*商店街の方と企画を具体化する中で、おにぎりの提供は取りやめになり、豚汁を提供することになった。

▶︎高木志穂校長先生

▶︎立川盛り上げ隊の初回会合

外部の大人と接することによる成長

立川市では、「こどもとおとなのはなしあい in 市議会議場」というイベントを実施している。市内の小学4年生から18歳までの子どもたちが、「あったらいいなこんなもの できたらいいなこんなこと」をテーマに、やりたいイベントや欲しいものなどを市議会議場で提案するイベントだ。今回「立川盛り上げ隊」の企画が採択されたので、その準備も進めているという。

「立川盛り上げ隊として、市内の小中学生が作ったものを子どもマルシェで売る体験を通して、子どもたちと一緒に楽しむという企画を提案しました。先日、市役所の方やイベントをとりまとめている団体の方と生徒たちが話し合いをしたので、今日はその報告会を行っています。盛り上げ隊のメンバーはそれぞれ、部活や委員会の活動もあったりするので、話し合いに参加できなかった生徒にはTeams(ファイル共有アプリ)を使って報告書を共有して、次の活動につなげていきます。リーダーなどは特に決めていなくて、誰かに依存するのではなく、やれることをできる人がやるというスタイルです。小中学生には安くてかわいいものでないと売れないなど、マーケティングの学びにもつながっています。今年初めて実施しますが、毎年恒例のマルシェにできるといいなとみんな頑張っています」(高木校長先生)

「立川盛り上げ隊」は学校の中での活動とは違い、教員や保護者ではない大人と接することがよい経験になっていると高木先生は語る。

「今日の報告会でも、生徒たちが学校の授業だけでは学べないことを知ったり、体験できていることが実感できました。例えば昼食についても、これまでは出されたものを食べる側でしたが、自分たちが用意する側になると『こんなにお金がかかっていたんだ』という気づきがあったり、手配する流れなども学ぶことができたようです。これまで自分たちには見えていなかった部分が、準備する側になって見えてきたことが報告から伝わってきます。学校ではルールの中で守られていますが、外部の人と活動することには難しさを感じたり、やってみて反省することもあるでしょう。そういった経験ができるのも、このプロジェクトのいいところだと思います。まだ発足したばかりなので、どんなことができるかいろいろとアイデアを出しながら活動していきたいです。高校生の視点でしか見えないことを、地域の方たちに還元していける団体になれたらいいなと思っています」(高木校長先生)

▶︎「こどもとおとなのはなしあいin市議会議場」終了後に夢たち応援キャラクターのウドラと記念撮影

「立川盛り上げ隊」に参加している生徒にインタビュー

Nさん(1年生)
Hさん(1年生)

――「立川盛り上げ隊」に参加しようと思った理由を教えてください。

Nさん 私は立川生まれ、立川育ちの立川市民です。地域に恩返ししたいという思いや、たくさんの人に立川のことをもっと知ってほしいという思いがあって参加しました。

Hさん 私は、高校生活の中でいろんな活動をしてみたいと思っているので、学校がある地域を盛り上げられたらいいなと思って参加しました。

▶︎Nさん

――生まれ育った立川の魅力を教えてください。

Nさん 私にとって1番の魅力は駅です(笑)。買い物は立川駅周辺で何でも揃うので、都心に出る必要がありません。米軍の立川飛行場跡地につくられた昭和記念公園は、自然を感じたり、展示物から歴史を学ぶことができます。

――梅干し作りを体験した感想を教えてください。

Hさん 私は幼稚園で梅干しを作ったことがありました。他のメンバーはほとんどが初めてだったので、梅を洗ってヘタを取って、しっかり水気をふき取るなど、下処理だけでも思ったより工程があると知る機会になったようです。今まで梅干しを普通に食べていましたが、自分たちでやってみて改めてありがたみを感じたので、梅干しを大切に食べようとみんな言っていました。

Nさん 私も家で、親戚から青梅がたくさん届いたときに、母が梅干しを作るのを手伝ったことがありました。今回、梅ジュースは4瓶作りましたがそれぞれ味が違ってきたので、同じ配合でも作った人によって味が微妙に違ってくるようです。

▶︎Hさん

▶︎梅干し作りの様子

――「こどもとおとなのはなしあい in 市議会議場」で採択された企画について教えてください。

Hさん 子どもマルシェを計画しています。地域の小中学生に集まってもらい、食べ物を販売したり、ワークショップを開催して盛り上げたいです。

Nさん ワークショップでは、ペットボトルのキャップでキーホルダーを作る予定です。食べ物は、ポップコーンと綿あめがいいかなと思っています。売上は、子ども食堂に寄付したいと考えています。

――販売やワークショップの経験はありますか?

Hさん まだ経験はありませんが、9月20日に開催される撫子祭(文化祭)ではクラスでワークショップを企画しているので、盛り上げ隊の活動にも活かせると思います。Nさんも同じクラスで、モールを使ってウサギやクマなどのモールドールを作る予定です。

Nさん モールドールは鞄につけると可愛いので、今、いろいろと試作品を作っています。ワークショップではどのやり方がわかりやすく伝わるかなども、クラスのみんなで考えている段階です。来場者と一緒に作ってできたものを持ち帰れるようにしたり、私たちが作ったものを販売します。

――「立川盛り上げ隊」として、今後どんな活動をしていきたいですか?

Hさん 活動を通して地域の方たちと交流を深めながら、よい関係を築いていけたらいいなと思っています。地域の方たちと積極的に関わって、支え合えるような団体になっていきたいです。 

Nさん 立川育ちですが、知らなかったことがたくさんあります。地域の方たちに立川女子のことも知ってほしいですし、いろいろな人に立川のことをたくさん知ってほしいです。知ってもらうには高校生だけでは難しいので、地域の方たちと協力して、幅広い方たちに知ってもらえるように活動したいと思っています。

――この学校を受験した理由を教えてください。

Nさん 学校説明会に来たとき、校内を案内してくれたTGSA*の先輩がとても優しくて、先生と生徒の距離も近かったので、家庭的な雰囲気に魅力を感じました。中学生のときはあまり発言もできず、いろいろな活動に積極的に取り組みたかったけれどできなかったんです。先生との距離が近い方が、積極的に活動しやすいかなと思いました。

Hさん 私もほとんど同じなのですが、学校説明会で校内を案内してくれたTGSAの先輩がとても優しかったことが印象に残っています。私も中学生のときはあまり積極的に発言できなかったので、高校では勇気を出して変わりたいと思っていました。学校全体の雰囲気が、通っていた幼稚園と似ているんです(笑)。とても温かくて安心感があったので、ここならのびのびといろいろなことに挑戦できそうだと思いました。

*「TGSA (Tachikawa Girls' Student Assistant)」は、学校説明会に参加した中学生や保護者の案内などを担当する課外活動。

――女子校だったことも理由の1つですか?

Nさん そうです。中学生の頃は、男子に圧倒されていました。男子がいると、何かの活動をやりたいと思っても言いにくかったです。女子校は、女子だけの温かみがあっていいなと思いました。この学校に入ってから、TGSAや文化祭実行委員の活動も楽しくできています。

Hさん 私も同じです。男子がいると萎縮しちゃう感じでした。共学でも体育のときは男女別で、そのときはのびのびとできたので、女子校ならもっといろいろできるかもしれないと思いました。私も、TGSAや文化祭実行委員の活動などに楽しく取り組んでいます。

――将来についてはどのように考えていますか?

Hさん 中学ではまだやりたいことが見つけられなかったのですが、ここならSプロジェクト*があるので、高校で見つけられたらいいなと思っていました。Sプロはまだこれからなのですが、家庭科の授業で進路について考える機会があり、そこで早々と見つかったんです(笑)。選択肢の中にウェディングプランナーがあって、どんなことをするのか調べてみたら、私が漠然とイメージしていたやりたいこととピッタリな仕事でした。人の幸せに触れる仕事をしたいと思っていたので、後期から受講できるSプロはブライダル関係の講座を受講して、自分に合うか試してみます。自分の性格についても、もっと積極的に挑戦できるようになりたいので、立川盛り上げ隊や部活などに積極的に取り組んで成長していきたいです。

Nさん 私はまだはっきり決めていませんが、看護などの医療系に関心があります。父が医療従事者なので、患者さんと向き合うといろいろ気づかされることがあると聞いて、興味を持ちました。後期のSプロも、医療関係を受講してみようかなと考えているところです。

*Sプロジェクトは、土曜日に開校されている特別講座。大学や専門学校の先生が同校の生徒のために開講してくれる講座の中から、興味関心や希望の進路に合わせて選び、各学校の施設などで受講する。

<取材を終えて>
撮影準備をしている間にも話を聞いたが、2人とも中学校と違って今はいろいろな活動に参加していることについて、「青春を取り戻しました!」「自分に合う学校に出会えてよかったです」と笑顔で語っていた。「たかトコ」(WING高松1階)で11月23日に行われるイベントでは、同校の人形劇部が人形劇の公演をしたり、写真部が撮影した写真をヒントに宝探しゲームをするという。文芸研究部は、立川米軍ハウスを拠点に制作している赤川BONZE氏の銅人形作品をモチーフにした絵本を制作。当日、冊子にして配布するそうだ。地域の人たちとの交流を深めていくことで、同校の生徒たちの活動の幅もさらに広がっていくだろう。誰でも参加できるイベントなので、同校の受験を考えている中学生もぜひ地域の人たちとの交流を楽しんでいただきたい。

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