私立高校

女子校

けいおうぎじゅくじょし

慶應義塾女子高等学校

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学校説明会レポート2011年度入試(2010年実施)

説明会名:2010年度学校説明会

開催日 天気 受付開始 開催時間 場所
2010年9月25日(土) - 9:30~ 体育館

申込み(予約)

申込み方法

HPハガキ電話FAX
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持ち物

申込み控え上履き

参加人数

父親の参加率

-

服装

フォーマルスマートカジュアルラフ

子供向け企画

-

配布物

学校案内入試問題/解説願書説明会レジュメアンケート用紙
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[ 備考 ] 慶應義塾の一貫教育(パンフレット)、十月祭「学校紹介コーナー」のお知らせ ※入試要項は1部700円で販売

説明会時間:0分

プログラム1

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山本正身校長先生による、教育理念のお話

説明者:山本正身校長先生

慶應義塾女子高等学校の教育は本校独自で行なっているのではなく、慶應義塾の一貫教育全体のなかの一つの重要な部分を担っている。

慶應義塾にある5つの高等学校の一つである女子高等学校は、1950年の開設。
60年の歩みを通して一貫教育のなかの重要な地位を示す存在となった。大学の各部長から、女子校の生徒は非常に優秀な生徒が多いと評価をいただいている。

一貫教育のすべてが、慶應義塾の建学の精神「独立自尊」に則って教育活動を実践。慶應義塾の「独立自尊」の特徴の一つは、一般の日本の学校教育とは逆の「逆ピラミッド型」であること。

小学校から中学、高校、大学へと進学するごとに、新しい仲間を増やしていく構成。今日集まった皆さんは、高校から義塾の一貫教育に加わってもらうことになるが、新たな仲間を増やしながら自立心・協調心を養い、共に自分たちの組織を支えていくという自覚を持ってもらえる教育を展開している。

女子校における「独立自尊」の教育理念は自由・開発・創造。

【自由】
社会をとりまくさまざまな偏見や思い込みから、自分自身を解放すること。本当の自由を確保できたならば、おのずと規律(責任や協調の精神)が生まれる。

【開発】
個性や才能を最大限に伸ばす。真に自分自身を大切にした自己開発。

【創造】
偏見や思い込みから解放された本当の自由な心を持ち、自分自身の才能を開発し、新たな価値を創造。これまでになかなか認識されることの少なかった新しい価値を、女性の視点から創造してもらう。

この教育理念に基づき、独自のカリキュラムを構成し、クラブ活動を展開し、さまざまな学校行事に取り組んでいる。

学校行事については、一般の学校でも行なっている行事だが、生徒の主体的な運営に委ねられていることが大きな特色。

徹底的に自由、圧倒的に生徒が主役の学校。学校が生徒を成長させるのではなく、生徒によって学校が成長させられるシステムをとっている。

この女子高等学校の最も貴重な宝物は、生徒自身。
なぜなら一人ひとりが自分を自ら向上させようとする、本当に自分自身を大切にしようとする生徒が集まっているため。

来年度、新しい宝物を迎えることを楽しみにしている。

プログラム2

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卒業生からのお話(48回生)

説明者:卒業生

在学中のことを振り返ると、特に学校行事に励み、部活に燃え、本当に良く勉強した3年間。

学校行事が多く、それぞれの行事に実行委員が設けられ、立案・企画から運営、実行、外部交渉まで生徒が中心になって行なわれる。

また演劇会はクラス対抗、体育祭は学年の縦割り、文化祭は部活中心など、各行事がいろいろなグループで行なわれ、その都度その仲間と一つになれるところが面白く、感動を味わった。

部活動はとても盛んで、大学受験がないため3年間フルに打ち込める。
部によっては大学や慶應義塾の高校と提携していて、一つひとつの部が組織立ったなかで楽しめていた。

自分は中等部から進学したが、女子高から入学される皆さんは本当に勉強が得意。当然、中学時代と違い1番を取りにくくなる環境にはなるが、悩みつまずきながらもお互いに教えあい競い合いながら学ぶ環境が確立されている。

また受験がない高校のため、受験校にはないユニークな授業も展開。
大学でより深い研究をしている先生から、どの教科書にも載っていない授業を受けることができた。

大学、大学院、社会人と大人になるほどより個人の成果を求められるようなり、個人で努力して発信していく機会はどんどん増えていくが、グループで一致団結して一つのものを創りあげていくチャンスは格段に減っていく。

女子高で味わえる感動をたくさん体験していってほしい。

プログラム3

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生徒による学校紹介

説明者:生徒

生徒会長・副会長の司会進行、次の内容が2年生生徒により紹介 。

<学校生活・授業について>
学校は8時10分開始、14:40に終了。朝のホームルームななく、金曜日の6限目に行われる。学年が上がるごとに分割授業や選択授業が多くなる。

行事が多いため、テストと行事が次々とやってくるが、一つひとつ気持ちを切り替えていくことが大切。

<学校行事について>
すべての行事を生徒会が主体となり各委員会での話し合いを通じて創りあげていく。先生方はあくまでもサポート。

入学式後に行われるオリエンテーション、5月の各学年旅行、6月の演劇会、10月の十月祭(かんなさい・文化祭)について。

どの行事も準備が充実しているため大いに盛り上がり、大きな達成感を得ることができる。

<服装・規則について>
各制服の紹介、校章のつけ方、正装についてなど。

規則は必要最低限のものしか設けられていない。その分生徒は各自で判断し、行動することを心がけている。

<クラブ活動について>
現在文化部15・体育部16、同好会1の合計32のクラブがあり、大半の生徒が所属。文科系と体育系両方のクラブに参加している生徒もいる。

クラブによっては慶應義塾の高校、大学と提携しているものもあることも大きな特徴。活動日数は週2~6日と、クラブによって異なる。

忙しいクラブと勉強との両立を懸念されるかもしれないが、生徒はみな勉強、クラブ活動ともに一生懸命取り組んでいる。活動を通して身についた体力、知力、精神力は必ず将来の力になると信じている。

プログラム4

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主事のセキグチ先生からのお話

説明者:主事のセキグチ先生

<カリキュラムについて>
慶應義塾は、小学校(幼稚舎)から大学院までの一貫教育校。
学校長推薦で進学できることが特徴。

平成24年度からの学習指導要領が変わるにあたり、現在検討中の事項があるが、3学期制は今のままでいく予定。

週5日制については、6日制も視野に入れて検討しているところ。ただし現在も土曜日の約半数は登校し、行事やテーマ学習、定期試験にあてている。

クラス編成は、1学年4クラス、1学級48名(中等部から4割程度の生徒が進学)。英語と数学については1年生の2学期より標準と基礎に分ける分割授業を実施。

さらに2年、3年の英語は上級と標準に分けている。2年生進級時にクラス替えを行うが文理別クラス編成は行わない(選択科目にて対応)。


<本校の特徴について>
1)慶應義塾大学への推薦
・卒業資格があれば推薦の対象となる
・人数制限がある学部については在学中の成績を基に決定
・推薦を受けた場合、外部の大学受験は不可
・例年およそ95%の生徒が推薦により慶應義塾大学へ進学
・推薦辞退者は医学系など別の大学へ進学

2)多彩な選科科目
・ほかの学校では見られない授業も展開
・大学教員による通年授業もあり

3)生徒のための充実した制度
・学校独自の奨学金制度
・医師のいる保健室
・生徒食堂ホールでの食事の提供
・大学(日吉キャンパス)の授業を受講(取った単位も認められる)できる
高大連携 など

4)自主・自由な校風
5)資格を取って社会に貢献


<入学試験について>
推薦入試、一般・帰国生入試については、入試要項をよく確認のこと。

【一般・帰国生入試】
試験日:2011年2月10日(木)
合格発表日:2011年2月12日(土)

出願受付
一般:2011年1月25日(火)から1月29日(土)までに必着
帰国生:2010年12月1日(水)から2011年1月11日(火)までに必着

【推薦入試】
試験日:2011年1月22日(土)
合格発表日:2011年1月23日(日)
出願受付:2011年1月18日(火)午前9時から午後2時まで(窓口出願のみ)

質疑・相談等

質疑応答個別相談
- なし

見学

校内見学授業見学
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編集後記

自由な校風のなかでのびのびと学業や課外活動に積極的に取り組んでいる様子を直接生徒からも聞ける、充実した説明会であった。

女子高時代を振り返り、かけがえのない時間であったと述べる卒業生も知的で魅力的な方で、参加していた受験生には憧れの存在として目に映ったに違いない。

学業だけではなく、学校行事やクラブ活動も“やる時はやる”。メリハリのついた生活で大きく成長する3年間は、大人になっても大切な宝物になるだろう。

10月9日、10日に行われる十月祭(かんなさい)は、一般の方が見学できる唯一の行事。1階AVルームには学校紹介コーナーが開設され、教員や生徒が質問に応じてくれるとのこと。
(編集員I)

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