学校詳細
建学の精神、教育理念
校訓「事にあたって意義を感ぜよ」
「人間尊重」の精神をベースに、豊かな人間性や高い倫理観を持って、社会に貢献できる人材の育成を目指す。創立者・近藤ちよ氏は、内観法(現代に即した自己観察法)を基盤とした独自の「自己観察教育」を確立。「黙想」「対話教育」「茶道教育」を3つの柱とした「自己観察教育」により、自分の心と向き合う時間を大切にし、自己や他者への理解を深めていく。校訓「事にあたって意義を感ぜよ」にもとづき、学校生活の様々なことに意義を見出し、主体的に学ぶ「自学自習」の姿勢を確立できるように学びの環境を整えている。
教育の特色
志望大学に合わせた4コース制
勉強を中心に頑張りたい人、部活を中心に頑張りたい人、勉強も部活も同じくらい頑張りたい人など、それぞれが充実した学校生活が送れるようにⅠ類(難関国立進学コース)、Ⅱ類(特別進学コース)、Ⅲ類(総合進学コース)、Ⅳ類(スポーツ・文化進学コース)という4つのコースが用意されている。Ⅱ類とⅢ類は、文系の場合は国公立も目指せる文系A(数・理あり)と、私大受験に必要な科目に絞った文系B(数・理なし)のどちらかを選択。理系の場合は、理工系や医学部医学科、国公立などを目指す理系Aと、医療系や私立薬・農学系を目指す理系Bでは数学と理科の必修・選択科目が異なる。Ⅳ類(スポーツ・文化進学コース)は他コースへの移動ができないが、Ⅱ類とⅢ類は模試や校内実力テストの成績で基準を満たせば学年が変わるタイミングでⅠ類やⅡ類に移ることができる。一方、Ⅰ類とⅡ類は基準を満たさないとⅡ類かⅢ類に移ることになるので、朝ゼミや放課後ゼミなど、自学自習をサポートする取り組みが多数行われている。
施設設備
充実した施設で「文武両道」を実践
校舎(2号館、3号館)や体育館など、2010年代に完成した新しい施設が多い。図書室は、放課後になると夜9時まで自習室として利用できる。にじり口を備えた本格的な茶室(悠久庵)は、高校3年次に行う茶道の授業や部活動で使用。200人以上が入れる生徒ホールは、放課後になると自学自習や学び合い、コミュニケーションを活発にする憩いの場として利用されている。ホール内にはパンやおにぎり、飲み物の自動販売機も設置されており、飲食も自由。昼食は弁当持参が基本となっているが、近隣の店舗によるパンや弁当の移動販売も利用できる。
校舎からスクールバスで15分ほどの場所にある狭山ヶ丘学園総合グラウンドは、サッカー競技場、野球場を擁する広大なグラウンド。弓道場と硬式テニスコート2面も併設されており、日没後も夜間照明を使って練習ができる。義学館(総合グラウンド管理棟)の1階には、部室・更衣室に加え、豊富なトレーニング機器を備えたウェイトルーム、2階には剣道やなぎなたの試合場が3面入る冷暖房完備の武道場がある。
学校行事
体育祭はベルーナドームで開催
体育祭は、西武ライオンズの本拠地であるベルーナドームで開催。オーロラビジョンや音響機材など、球場の設備を使用できる貴重な体験となる。中高それぞれクラス対抗で競うので、クラスの仲も深まり団結力も高まる。生徒たちも運営に関わり、司会・進行を担うのは放送部。用具の準備や審判などは、体育委員会をはじめ多くの運動部の生徒がスタッフとして活動する。当日は各クラスが創意工夫を凝らして制作したクラス応援旗が飾られ、優秀作品を選ぶ投票も実施。運動を頑張る生徒だけでなく、クラス旗の制作や運営などそれぞれ活躍する場が用意されている。
文化祭は、高3が食品を扱う模擬店を出すなど、来場者を楽しませる展示や出し物を考えて開催。高3は仕入れから利益の計算も行い、焼きそばやたこ焼きなどを自分たちで調理して販売する。宿泊行事としては、高1でスキー教室、高2で修学旅行を実施。2024年度の修学旅行は、イギリス・フランスコースまたはシンガポールコースのどちらかを選択する。
部活動
女子バレーボール部は関東大会常連
特に力を入れて活動している強化クラブは、硬式野球部、サッカー部、女子バレーボール部、陸上部、弓道部、吹奏楽部。女子バレーボール部は関東大会の常連、硬式野球部は2020年に埼玉県大会で初優勝(同年は甲子園大会中止)。サッカー部は、毎年埼玉県でベスト8に入り、高卒Jリーガーを輩出した実績もある。陸上部は日本選手権や箱根駅伝の出場経験のある教員による指導で実績を伸ばし、弓道部も関東大会に出場。文化系の部活動では、吹奏楽部が関東大会出場の実績があり、地域貢献につながる演奏などでも活躍。運動系・文化系・同好会合わせて40近くの部活動があり、興味・関心、活動日数などを考慮して選ぶことができる。
進路指導
授業以外の講座も充実
朝ゼミ・放課後ゼミ、夏期・冬期講習、英検・TEAP対策講座は、すべて無料で受講できる。進路指導部長がレクチャーする進路ガイダンスは、高1~高2は各学期に1回、高3は年8回実施。明確な目的意識を持って学び、その時期に何をするべきか判断するための情報を得る。年度末に高2を対象に行う進路特別ガイダンスでは、最難関国公立大学や難関大学に現役合格を果たし、卒業式を終えたばかりの高3生を講師に招き、それぞれの受験体験や、合格までの努力の過程などについて語ってもらう。大学を身近に感じられるように、東大などのキャンパスツアーを実施(希望制)。
その他
進学実績の基となる「自己観察教育」
独自の「自己観察教育」は、「黙想」・「対話教育」・「茶道教育」を3つの柱として構成。授業だけでなくすべての学校活動の始めに、一斉に姿勢を正し、息を整え、「黙想」を行う。自分の心と静かに向き合うことを継続していくことで、集中力がつき、冷静さを保つ習慣などを身につける。「対話教育」は、教員と生徒、また生徒同士が学校生活全般で温かい対話の場を持つように意図した教育活動。高3の生徒は週1回、茶道の授業を行う。日本の伝統文化に触れ「和敬清寂」の精神を体得することで、社会人として必要な豊かな人間性と国際性を培うことができる。全員が「茶道裏千家初級許状」を手に卒業することができるのも大きな特徴。これらの自己観察教育が、躍進を続ける進学実績の基となっている。
制服
家庭で洗濯できるウォッシャブル加工
スクールカラーである紫のワンポイントが、ブレザーの左襟やスラックスのポケット、スカートに入ったお洒落なスタイル。高校生のネクタイは落ち着いた雰囲気の青色。ウォッシャブル加工により、家庭での洗濯が可能。撥水加工されているため、雨・水の汚れをはじく。夏服は、男子がワイシャツとスラックス、女子がワイシャツにサマーベストとスカートのシンプルで爽やかなスタイル。女子のベストには、オプションとして紺色もある(冬服時も正装時を除いて着用可)。女子の制服は夏服、冬服用のスラックスも選択できる。