私立中学

女子校

とうきょうじゅんしんじょし

東京純心女子高等学校 

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スクール特集(東京純心女子高等学校の特色のある教育 #2)

4技能を重視した英語教育。英語力を人のために役立てる女性へ

「英語の純心」と呼ばれ、英語教育に定評のある同校。4段階のレベル別、少人数制の指導のもとで4技能をバランスよく磨き、世界に通用する英語力の育成を図っている。その取り組みを取材した。

東京純心女子高等学校では、教育の使命(ミッション)として「自ら学び、ともに考え、未来を切り拓く次世代型グローバルリーダを育てる」ことを掲げている。その実現を目指し、特に力を注いでいるのが「英語力」「思考力」「思いやり」の育成だ。今回は「英語力」に焦点を当て、どのような取り組みを行っているのか、英語科の星島三智子先生と坂梨陽先生に話を聞いた。

自分で考えて、発信するアクティブな学びを実践

同校の1年の英語の授業は、リーディングが週に3時間、ライティング3時間、英会話が1時間。リーディングとライティングは、レベルをS、A、B1、B2の4段階に分け、1クラス15~19人の少人数制(B1、B2の2クラスに展開)で実施している。高2からは特進とセレクトデザインの2つのコース制となり、必修、選択の科目ごとにクラスを細かに設定。3年間を通じて、生徒の習熟度に応じた丁寧な指導が行われている。
「以前の授業は、リーディングとライティングが中心でしたが、近年はリスニングとスピーキングにも力を注ぎ、4技能をバランスよく伸ばす指導をしています。また、スピーキングでは、自分の考えや意見を伝える学習を大事にし、授業の中でも『あなたは○○についてどう考えますか?』『なぜ、そう思いましたか?』と、生徒へ問いかけをするようにしています。さらに、プレゼンテーションをしたり、自分で書いた論文を発表したりするなど『自ら考えて、発信する』機会を多く取り入れています」と坂梨先生は話す。

「リーディングは、音読を積極的に行っています。宿題にも出しますし、定期考査までテキストを30回以上、音読するように言っています。何度も文章を読むことで内容の理解が深まり、自然な英語の言いまわしも覚えることもできますね」。星島先生は「音読で英語のセンスは磨かれます」と語る。
 ライティングに関しては、授業の他に放課後の補習で論理的に文章を組み立てる学習や、英検のライティング対策などを行っている。

▶︎坂梨陽先生

スピーキングの力を育てる体験プログラム

スピーキングの発表の場として、高1、2年ではスピーチコンテストを実施している。
「高1はレシテーション(暗唱)、高2は自分の考えや主張を原稿にまとめて、スピーチをします。昨年の1年の課題文は、1.ケネディ大統領の就任演説、2.オバマ大統領の演説『私の教育 わたしの未来』、3.セヴァン鈴木さんの国連会議でのスピーチ『母なる自然のため若い声をあげて』でした。この中から一つ選び、クラスでオーディションをして、選抜された生徒がコンテストに出場します。暗唱は代表の生徒だけでなく、全員が課題として取り組んでいます」と星島先生は話す。
また、コンテストの出場者には、ネイティブ・スピーカーの教員も含め、マンツーマンでスピーチの指導が行われる。ちなみに同校で10年以上英語を教えている2人の外国人教師は、イギリスとカナダの出身で、発音なども異なるそうだが「英語も多様化しているので、本場の生の感触に触れてほしいと思っています」と星島先生は言う。

また、スピーキングの力をさらに向上させるために、昨年度からオンラインによる英会話学習を実施している。「自分で英語のレベルを選び、フィリピンの教師と1対1で会話をします。最初は緊張していた生徒も、すぐに慣れて毎回30分以上楽しそうに話をしていますね」

海外研修も充実している。同校は、オーストラリアのシドニー郊外にあるカトリック系女子校「キャロラインチザムカレッジ」と姉妹校提携し、その学校の生徒の家にホームステイをしながら通学する語学研修や、ターム留学を実施している(英語研修は高1の希望者対象、ターム留学は選考)。また2年に1度、姉妹校からも約20名の留学生が訪れ、ホストファミリーの受け入れをするなど、交流を深めている。

▶︎星島三智子先生

英語学習にICTを活用。英検対策も万全

同校は、1人1台のタブレット端末を利用した学習にも取り組んでいる。坂梨先生は「英語科も、授業や課題の配信などに利用しています」と話す。
「私が受け持っている高1のSクラスは、GoogleのClassroomの機能を使い、その日の授業の重要点などをPDFにしてアップしたり、英検対策の課題を配信してみんなで解答を共有したりしています。たとえば英検2級のライティング対策として『幼児の早い時期から英語を学ぶことについてどう思いますか。あなたの意見を書いてください』という課題を出し、その下に日本語訳、模範解答、模範解答の解説も入れて、生徒たちにパターンを覚えてもらいます。そして、全員、同じページに解答を書いてもらい、私がAさんの解答に赤入れをし、重要ポイントに印を付けたものを、みんなで共有するという学習を行っています。
タブレットは記録ができるので、効率よく振り返りをすることができます。加えて、友だちの回答から気付きが得られるなど、1対1の指導よりも多くを学ぶことができますね」

4技能を重視した学習指導や、英検対策の補講などを通じて、同校の英検取得率は高い実績を維持している。星島先生によると「高1のSクラスは英検2級以上、高2~3年の特進コース(文系)は準1級以上の取得を目指している」と言う。実際、現大学1年生が高2の時、Sクラス21名中20名が英検2級以上を取得していたそうだ。

<英検取得実績>

毎日、コツコツと学習を重ねる環境を作る

英検の取得をはじめ、生徒たちが英語力を伸ばしていることについて、坂梨先生は「毎日、英語を学習する仕掛けを作っている」と話す。「語学はスキルであるため、1回教わるだけでは定着せず、反復学習をすることが大切です。そのために毎週、小テストを実施し、宿題も必ず出しています。また、少人数の指導体制なので、提出した課題も一人ひとり細かにチェックし、アドバイスをすることもできますね。それに、一気に大量の勉強をするよりも、毎日、少しずつこなすほうが簡単であり確実に習得できる。勉強のペースを作れるような指導を心がけています」

 「単語テストで9割以上できたらシールを貼るなど、楽しく学べる工夫もしています。また、『2年に上がるまでに英検2級を取得する』などと目標を明確にさせて、生徒たちを励ましたり褒めたりしながら、サポートをしています」と星島先生は言う。

 最後に、生徒たちが英語力を身に付け、どのように成長してほしいか、先生たちの思いを語ってもらった。
「本校の建学の精神には、叡智を人さまのために用いて貢献できる人を育てたいという思いが込められています。英語が使えれば、自分のできることも増え、より多くの人たちに貢献することができます。世界で活躍する人になってほしいと願っています」(坂梨先生)

「英語を学ぶ究極の目的は、世界平和を実現することだと、よく話しています。生徒たちには、人を幸せにするために英語を使ってほしいですね。また、英語力を身につけると、『こんなことにもチャレンジできそうだ』と自分の可能性を広げることもできます。英語を1つのスキルにして、何かを成し遂げ、それを人のために役立てていける女性に育ってほしいと思います」(星島先生)

<取材を終えて>
「英語の純心」が定評となっている同校だが、実際に英語教育に惹かれて入学する生徒も多く、また、卒業生の中には、世界を舞台に活躍している人もいるという。
そして、同校の生徒たちは英検取得率でもわかるように高い英語力を獲得している。その背景には、4技能のバランスを重視した授業、少人数制の細やかな指導、補習や課題添削などのサポートなどがあり、加えて、人前での発表の機会が多いなど、学び合いがしやすいクラスの雰囲気があることも大きいと感じた。

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