私立中学

女子校

たちかわじょし

立川女子高等学校

この学校をブックマークする

この学校の資料請求をする

デジタルパンフレット

スクール特集(立川女子高等学校の特色のある教育 #8)

大学との連携もさらに充実! 3年目を迎えた特別講座「Sプロジェクト」

立川女子高等学校では、生徒一人ひとりの興味・関心や希望する進路に合わせて選べる特別講座を土曜日に開講。保育や動物看護の講座を受講した生徒に話を聞いた。

立川女子高等学校は2022年度から、生徒一人ひとりの興味・関心や希望の進路に合わせて選べる特別講座「Sプロジェクト」を土曜日に開講。3年目を迎えた「Sプロジェクト」について、入試広報部主任の長江宣明先生と複数の講座を受講した生徒に話を聞いた。

開講3年目を迎えて大学との連携もさらに充実

「Sプロジェクト」は、同校の周辺にある多数の専門学校や大学との連携により多様な講座が用意されている。3年目を迎えた今年度は大学で開講される講座も増え、生徒たちの関心もさらに高まっているという。

「生徒の希望を聞きながら3年目を迎えて、講座の内容もより洗練されてきたと感じています。著名な四年制大学の講座も増えて、今年度の後期には亜細亜大学で日本とフィリピンを結ぶ言葉に関する講座が開講されます。昨年、高大連携協定を締結した順天堂大学の講座も前期に開講され、多数の生徒が受講しました」(長江先生)

順天堂大学は、グローバル社会で医療や福祉の分野を支える人材の育成に取り組んでいる健康総合大学。今年度前期の「Sプロジェクト」では、国際教養学部の教授による「リベラルアーツ×健康~世界を悩ませる感染症」という講座が開講された。医療系の大学や専門学校への関心が高いこともあり、29名の生徒が本郷・お茶の水キャンパスで行われた講座を受講。HIV・エイズや結核、マラリアが、アフリカでより多くみられる理由についての議論などが行われた。

同校は、2024年4月には東京女子体育大学・東京女子体育短期大学、2024年5月には実践女子大学とも高大連携協定を締結。各大学で開講される講座は、大学での学びを体験できる貴重な機会となっている。このような大学や専門学校の授業体験だけでなく、資格試験の対策講座、茶道や華道といった趣味につながる講座などが多数用意されており、希望制で1年次の後期から複数の講座を受講できるのが「Sプロジェクト」の大きな魅力である。

▶︎入試広報部主任 長江宣明先生

複数の「Sプロジェクト」を受講した高3の生徒にインタビュー

Sさん 高3(総合コース 進学先:白梅学園大学子ども学部子ども学科)
Nさん 高3(総合コース 進学先:ヤマザキ動物専門学校)

――進路を決めるときに「Sプロジェクト」はどのように役立ちましたか?

Sさん 保育系に進みたいと思っていましたが、具体的にどのようなことが学べるかはわからなかったので、子どものことや保育のことを知るよい機会になりました。1年生の後期から2年生までずっと保育関連の講座を受講しましたが、それぞれ得られる体験や知識が違っています。大人から見た子どもの姿だけでなく、子どもから見た大人についてなど、子どもからの視点もよくわかりました。子どもは好奇心旺盛で、できるようになったことを先生や周りに自慢したり、大人に認めてもらいたい気持ちがあるのだということなども知ることができてよかったです。

▶︎Sさん

Nさん ドラマの影響で看護師への憧れがあったので、1年生の後期は看護に関係する講座を受講しました。動物が好きで犬を飼っているので動物看護にも興味があり、2年生からは動物に関係がある講座を受講しています。飼っている犬に持病があるので、講座を受けてもっと動物の病気や動物について知りたいと思うようになり、進学先は動物看護が学べる学校を選びました。犬以外では、は虫類に関する授業が印象に残っています。犬は表情で気持ちが想像できますが、は虫類の表情は気持ちとは違っていて、病気のサインが裏に隠れていることもあると知りました。眠そうに見えても、眠いのではなく病気で目が開かなくなっていることもあるそうです。

▶︎Nさん

――受講した講座の内容で印象に残っていることを教えてください。

Sさん 1年生の後期は、保育の先生になるためのピアノ講座を受講しました。非常勤の先生が講師となって、立川女子で授業を行う講座です。私はもともとピアノを習っていましたが、より進路に向けた練習をしたいと思って受講しました。子どもたちは自由に動きまわったりするので、落ち着かせるためにピアノを使うこともあり、普段のピアノとは気遣いの面などが違っています。2年生の前期は、子どもの遊びや今の保育の現状について学びました。後期には、実践女子大学で世界の子どもたちについても学ぶことができ、保育系はいろいろな視点から学べる講座が用意されています。

▶︎実践女子大学で行われたSプロジェクト「保育・初等教育の世界にふれてみよう」

Nさん 1年生の後期には、看護学部の入試対策講座で英語と数学を学びました。2年生の前期に受講した動物看護学講座は、動物に関するさまざまな分野で活躍している先生方が教えてくれる講座です。もし家の前にクマがいたらどうするかという例を挙げて、人と野生動物の共生に関する課題について考えた授業が印象に残っています。後期には、犬の訓練やお手入れに関する講座を受講しました。ブラッシング用のブラシは何種類もあって、使う順番や犬種によってブラシを変えることなどが学べます。実際にブラッシングを体験しましたが、最初に絡まっている毛をブラシが通るようにとかすのが難しかったです。痛くないように、皮膚には触らないように力加減に気を配らなくてはなりません。私はトイプードルを飼っているので、自分の犬にも学んだことを活かせています。ドッグトレーニングの合図などが体験できたこともよかったです。

▶︎東京愛犬専門学校で行われたSプロジェクト「犬の訓練・しつけ/お手入れ講座」

――大学や専門学校の設備で印象に残っていることはありますか?

Sさん 保育系は、ピアノの練習室が充実しています。実際に見ると、防音などもしっかりしていることがわかりました。

Nさん 飼育小屋でウサギや鳥、ヤギ、は虫類などを飼育していて、飼育環境が整っているのがすごいなと思いました。実際に見ると、いろいろな動物に触れながら学べることがわかります。

――「Sプロジェクト」の魅力はどんなところだと思いますか?

――「Sプロジェクト」の魅力はどんなところだと思いますか?

Sさん Sプロは「サタデープロジェクト」のことなので、通常の授業がない日に学校や大学、専門学校に行って講座を受けられるのは有意義な休日の過ごし方だと思います。Sプロを受講しないで休日を過ごすより、自分の趣味や新たな挑戦ができる休日になるので、Sプロがある意味は大きいと思います。

Nさん 私が受けたものは全部無料で受講できましたが、Sプロがなかったら、お金をかけて受講することになる講座も多いです。趣味や資格試験対策だけでなく、進路についても考えられるので貴重な体験だと思います。専門学校の講座では犬とも触れあえますし、楽しみながら学べるのがSプロの魅力です。

※調理の講座で材料費を負担するなど、一部有料の講座もある。

――将来について教えてください。

Sさん 大学では保育について学ぶので、保育士や幼稚園教諭になって誰一人取り残さずにまとめることができる先生になりたいです。Sプロで学んだことも、大学での学びや仕事に活かせたらいいなと思っています。

Nさん 動物病院に行くと、病気については説明してくれますが、日常生活に役立つ情報が少ないと感じることがあります。私はそういった情報も伝えて、飼い主も動物も過ごしやすい社会にできたらいいなと思っています。例えば、しつけの仕方や食事などは犬種や犬の体質、アレルギーや持病があるかどうかで変わるので、その人にあったアドバイスができるようになりたいです。

<取材を終えて>
「Sプロジェクト」の講座は、医療、芸術、メイク、調理、起業、語学など、幅広い分野が用意されている。大学や専門学校の授業体験、英検などの資格試験対策、面接対策など、自分の興味や関心に合わせて選ぶことで、Sさんの言うように有意義な土曜日を過ごすことができるだろう。Nさんも言っていたが、これらの多くが無料で受講できることも大きな魅力である。同校ホームページの「入試特設ページ」で、「Sプロジェクト」の主な講座と受講した生徒の感想が公開されているので、多様な講座をぜひご確認いただきたい。

  • この学校をもっと詳しく知る
  • スクール特集トップに戻る

この学校へのお問い合わせはこちら

  • 資料請求をする
  • デジタルパンフレット