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東京立正高等学校

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スクール特集(東京立正高等学校の特色のある教育 #1)

アイデアを出し合い、アンブレラスカイに願いを込めた紫苑祭

「It’s a dream world」をテーマに掲げ、感染対策を行いながらリアル開催された紫苑祭(文化祭)。制限がある中でも楽しむための企画や工夫とは?

新型コロナウイルスの影響が続く2021年度、感染対策を行いながら可能なかぎり例年に近い形で学校行事を開催している東京立正高等学校。制限がある中でも楽しめる企画や工夫について、紫苑祭(文化祭)の企画から運営を行った紫友会(生徒会)の四役(会長・副会長・書記・会計)と、紫友会代表の原子桂輔先生(国語科)に話を聞いた。

2021年度の紫苑祭は限定公開のリアル開催

同校の紫苑祭(文化祭)は、紫友会(生徒会)の四役が中心となり、紫友会と紫苑祭実行委員が企画から運営までを行っている。2021年度の紫苑祭は「It’s a dream world」というテーマを掲げて、9月25日と26日に開催された。感染対策のため、一般公開はせず、在校生と保護者、そして学校説明会参加者(受験生)のみの限定公開。例年は、各教室で展示を行っていたが、今年度は第2体育館をパーテーションで仕切ってクラス展示を集結させ、教室ではクラスで制作した動画を上映した。上映が終わると入れ替えで体育館へ移動するなどして、密の状態を作らないように校内での導線が工夫されている。

体育館では、高校生によるSDGsに関連した展示をはじめ、昆虫食の紹介、ゲームや物品販売のブース、中学生の自由研究や静岡語学研修に関連した展示、鉄道研究部のジオラマ展示など、各クラスや各部活で工夫を凝らした展示が行われた。高校生は例年、修学旅行で沖縄へ行くことになっており、高2の生徒全員で首里城のモザイクアートを制作。首里城の火災が起きた2019年から、首里城再建支援として行っている募金活動も受け継がれている。

紫友会(生徒会)の四役にインタビュー

文化祭を終えた10月に、高3から高2へと引き継がれた紫友会(生徒会)の四役に話を聞いた。

▶︎写真左より:Rさん、Kさん、Yさん、Mさん、原子先生

Yさん 会長(高2・高入生)
Kさん 副会長(高2・高入生)
Rさん 会計(高2・高入生)
Mさん 書記(高2・内進生)

――例年の文化祭とはどのような違いがありましたか?

Mさん 例年は、部活動の招待試合などを地域の方に見てもらいます。校庭では高3が食べ物などの物品販売を行うので、後輩にとっては先輩たちとの交流も楽しみです。今年は感染対策をしながらの開催だったので、校庭での物品販売は行いませんでした。

Yさん 高3の物品販売は体育館で行いましたが、食品の販売はしませんでした。代わりに考えたのが、サッカー型のボウリングゲームや各国の特徴から国名を当てるクイズ形式の出し物、自分たちでデザインを考えたスマホリングの販売などです。中学生や高1・高2は、制作した動画を教室で上映をしたり、体育館で学習成果を展示したりしました。

Kさん 去年は、一斉休校もあって準備もあまりできませんでした。どのクラスも動画制作だけでしたが、今年は物品販売もできるようになり、できることも増えました。物品販売や展示は第2体育館に集めて、ブースに区切って行ったことも例年と違うところです。

――クラスの出し物以外には、どのようなことを行いましたか?

Yさん 制限のある中でも楽しむことを大切にして、文化祭を盛り上げたいと思っていましたので、生徒会と実行委員で協力し、体育館に傘を吊してアンブレラスカイを作りました。装飾は毎年変えているので、今年度が初めてです。クラスの出し物とは別に、みんなで団結できるものを作り、一体感を味わえるような展示をしたいと思い、前会長を中心に生徒会のメンバーでアイデアを出し合いました。商業施設などで飾られているアンブレラスカイからヒントを得て、オリジナリティをプラスしたかったので、傘に全校生徒の願いを書いた短冊をつけることにしたのです。コロナ禍でできなかったこともたくさんあるので、願い事や叶えたいことなどを短冊に書いてもらいました。

――短冊にはどのような願いが書かれていましたか?

Yさん 受験生は大学受験のことを書いたり、コロナがなくなってほしいというのが多かったです。盛り上がった通常の文化祭を体験していない生徒は、それを体験したいと書いていました。今年のテーマは「It’s a dream world」でしたが、短冊に夢などを書くときは、その瞬間だけでもコロナのことを忘れることができたと思いますし、2日間を通して楽しく過ごせてもらえたと思います。

――コロナ禍の今年だからこそ、できたことはありましたか?

Kさん クラスでは、部活動のことをテーマにダンスを踊る動画を作りました。そのテーマにした理由は、思いっきり部活動に取り組めていたコロナ前に戻ってほしいからです。動画を撮影しているときも、感染対策をしながらそれぞれの部活への思いを表現して、ダンスもクラスみんなでできて、楽しい時間でした。

――準備をする中で、どんなことが大変でしたか?

Kさん 準備の時間が限られていて、体育館をブースに区切るパーテーションを運んだりするのは、全校生徒でやっても時間が足りませんでした。生徒会と実行委員はアンブレラスカイの準備もあったのですが、みんなで協力してなんとか時間内に終わらせることができました。準備が大変でしたが、みんなも喜んでくれたのでよかったです。

Mさん 計画することの難しさを経験しました。アンブレラスカイは、当日のサプライズだったので、生徒会と実行委員以外には詳しい内容を秘密にして準備をしました。その状態で短冊を書いてもらったりしたので、準備も難しかったです。前日に飾り付けをして、当日には体育館でみんなが驚き、綺麗だと言っている様子を見ることができました。今年は、去年の反省を活かして、制限がある中でも楽しめたと思います。例年は、各クラスで最高のものを作ろうと力を入れていましたが、今年は全体として1つの大きなことに取り組み、みんなで協力できました。

――文化祭を通して、成長したなと感じることはありますか?

Rさん 言われなくても自分で考えて行動することが大切だと、改めて感じました。指示を待っていたら展示物などの準備が先に進まなくなってしまうので、それぞれが考えて行動して、みんなで協力して作ることができたと思います。

Yさん 先輩方のすごさを改めて感じました。四役は10月に引き継いだので、文化祭の準備はそれまでの四役が中心になって動いていました。僕も先に声を出そうと思ったのですが、先輩方の方が経験も知識もあるので、人を動かす力が強かったです。それを見て、来年の文化祭でも先輩のように動けたらいいなと思ったので、生徒会の活動を続けることにしました。先輩方のすごさを間近で見ていたので、他の生徒よりすごさを実感できて、今後にも活かせるいい経験になったと思います。

Kさん 協力することの大切さを実感しました。クラスで動画を作るときも、細かくスケジュールを組んで「この日は残って作業してね」とか「昼休みに○○をやろうね」と決めて進めていかないと完成しません。体育館に傘を飾るために、複数の傘を1本の紐につないで、吊す位置を決めるときなど、大きな物を作るときは1人では絶対にできません。1つのものをみんなで完成させようという思いも大切だと感じました。

――生徒たちが準備を進める様子を見て、どのように感じましたか?

原子先生 今年初めて生徒会の代表になったのですが、頼りがいのある生徒たちだと感じています。高3をはじめ、生徒会全体が主体的に動いてくれるメンバーばかりです。こちらが何か指示を出すより、自分たちで動いてくれることが多かったと思います。大変だったと言っていたことも、自分たちで動いた結果から学んだことです。アンブレラスカイなども、教員から提案したのではなく、自分たちでアイデアを出し合っていました。自分たちでこうしたいという課題意識を持って動いている姿は、本校で取り組んでいるSDGsの活動にもつながる部分があると感じました。

ほぼ例年通りに開催できた体育祭

例年5月に開催される体育祭は、クラス対抗で競い合う。同校の伝統として引き継がれている名物演目は、高3女子の「花笠音頭」と高校男子全員による「エッサッサ」。「花笠音頭」では、高2の選択科目で作った浴衣を着る生徒もいる。2020年度は個人種目が中心となったが、2021年度はプログラムを少し短縮したものの、例年に近い形で開催することができた。

――今年の体育祭では、どのような競技ができましたか?

Rさん 去年は、学年全体で競い合う競技はできず、リレーなど各学年2種目ぐらいでした。今年は団体で競い合う種目もできて、体育祭の雰囲気が味わえたのでよかったです。

――「エッサッサ」とはどのような演目ですか? 

原子先生 エッサッサは、日体大伝統の応援スタイルです。日体大出身の先生から指導を受けて、高校の男子全員で行うようになりました。太鼓と声で力強い演技を披露し、高3が中心となって後輩に受け継がれていきます。

Yさん 先輩と関われる演目なので、仲良くなれる機会でもあります。やってみたかったのですが去年は高3だけだったので、今年は全員でできてよかったです。

――「蛇の皮むき」という団体競技は難しそうですが、たくさん練習しましたか?

Yさん 前の人の腰紐を持って1列になり、股の下をすり抜けて前進していく競技です。1人が詰まるとみんなが進めず、1人が焦ってもダメなのでたくさん練習しました。本番で転んだり、手を離してしまったりすることもあり、難しいです。

――先輩たちの「花笠音頭」はどうでしたか?

Kさん 私は選択科目で浴衣を作っていますが、ミシンだけでなく、手縫いの部分もあり、時間もかかるし作るのが大変です。本当に完成できるのか不安ですが、3年生が浴衣で踊った姿を見たら、来年は自分が作った浴衣を着て踊りたいと思いました。

――今年はどんな体育祭でしたか?

Rさん 例年より少なかったですが、去年よりはたくさんの種目ができました。限られた学年でしたが保護者にも見てもらうことができ、みんなが楽しめる体育祭ができたのでよかったです。

Mさん 高校生になってから初めて、ちゃんとした体育祭ができたので楽しかったです。

<取材を終えて>
制限がある中でも、楽しんでもらえる文化祭にするために、生徒たちがアイデアを出し合った。例年のようにはできないことも多かったが、実施するための方法を考え、課題を解決するために行動した生徒たちは大きく成長している。生徒たちにとって、学校行事はとても大切なものであると改めて感じた。同校のホームページから見られる「東京立正チャンネル」には、体育祭のダイジェスト映像が公開されている。楽しそうな生徒たちの表情を、ぜひご覧いただきたい。

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