学校詳細
建学の精神、教育理念
徳を成す人間の形成とグローバルな人材の育成
東京成徳学園は、実業家であり国会議員も務めた菅澤重雄氏が創立。創立の際「教育の要は徳育である」という信念の元「徳を成す人間の形成」を建学の精神として掲げている。3代目理事長・木内四郎兵衛氏は新たに「5つの教育目標」として
1:おおらかな徳操
2:高い知性
3:健全なる身体
4:勤労の精神
5:実行の勇気
を掲げた。これが同校の教育の基盤となっている。
そして5代目の理事長・木内秀樹氏は、建学の精神、5つの教育目標を継承しつつ、今の時代に沿った教育として「TOKYO SEITOKU VISION 100」を策定。「成徳の精神を持つグローバル人材の育成」を目標に加え、新たな教育の指針としている。
教育の特色
3つのコースで丁寧な学習指導
東京成徳大学高等学校は1年から3つのコース「特別進学コース」「進学選抜コース」「進学コース」に分かれて授業を受けるシステム。「特別進学コース」は国公立大、難関私大志望、「進学選抜コース」は上位私大志望、「進学コース」は中堅私大志望。3コースともに1、2年次は共通カリキュラムで習熟度に応じた授業を実施。3年から各コースとも、志望大学や進む分野に応じて、大学受験に向けた授業を進めていく。2、3年の進級時に1年を通して優秀な成績を収めた生徒は本人に希望に応じてコース変更も可能。一人ひとりの志望と能力に合わせて学習環境を最適化している。
また教科の学習だけでなく、人間力の形成にも力を入れている。東京成徳オリジナルの「自分を深める学習」では、命の尊さと共に、自分を支えてくれる周囲の人々への思いやり、自然とのつながり、そして社会の役に立つ人間になるために必要なこととは何か、自分に何ができるのかを考え、将来に向けて主体的に行動を起こせる力を培う情操教育にも力を入れている。
施設設備
5つの体育館
体育館は第一から第五まであり、第四体育館にはトレーニング機器も備わっている。他にも、弓道場、温水プール、人工芝のグラウンド、テニスコートなど、スポーツ施設は万全だ。学習面では、コンピューター室、DDR(Discussion & Discovery Room)、個人ブースを備えた自習室などがある。DDRはネイティブ教員と生徒たちのコミュニケーションの場。英検の面接対策なども行う。カフェテリアは昼から放課後までオープンしており生徒たちの憩いの場として人気。プラネタリウムも設置されており、天文部が利用したり、「自分を深める学習」で映像の視聴に利用したりしている。ほか、理科実験室、音楽室、美術室、進路指導室など。各教室は空調完備、Wi-Fi環境も整っている。
学校行事
「自然体験プログラム」で心身逞しく
学校行事も教育の一環として力を入れている。7月に実施する「野球部全校応援」は、高校野球で実績を残している同校らしい行事。野球部が全力でプレーする姿を自分ごととして捉え、全力で応援することは「徳を成す人間を形成する」という同校の建学の精神に繋がっている。
校外学習「自然体験プログラム」(1年)は、長野県戸隠で実施。仲間と協力するキャンプ、体力勝負のハイキング、静寂の中で自分と向き合う「暗闇体験」など、校外学習らしい様々なプログラムは生徒たちを心身ともに強く逞しく育む学びだ。
また感性を豊かにする芸術鑑賞(1年)、修学旅行(沖縄・2年)、球技大会、文化祭など、生徒たちに様々な体験をさせる行事にも力を入れている。
部活動
生徒の9割が所属する活発な部活動
部活動は活発で、生徒の9割が部に所属している。運動部では、女子バスケ部が全国大会常連の強豪、ラクロス部は全国大会優勝経験あり、野球部は令和4年度春季東京都高校野球大会ベスト8、バトントワリング部も全国大会金賞受賞など結果を残している。文化部も書道部が毎年のように全国規模の競書大会で上位入賞を果たすなど大健闘。何より、生徒たちは部活動を楽しんでおり、同校はまさに文武両道。また練習はキャプテンが練習メニューを組み立てるなど生徒主体で行っている。
進路指導
「行ける大学」ではなく「行きたい大学」へ導く
日常のカリキュラムの中で受験対応を完結できるのが同校の教育。進路アドバイザー検定に合格した教師が生徒たちの希望に寄り添い、丁寧に指導している。
同校の進路指導は「行ける大学」ではなく「行きたい大学」へと導く。生徒たちが向上心を持って将来のあるべき姿を見据え、進路選択ができることを重要視している。
3年では夏期講習、冬期講習を実施。習熟度や目的に応じて基礎から応用まで65の講座があり、共通テスト対策から大学別対策まで様々な講座が生徒の受験勉強を支えるシステム。また60以上の大学が参加する説明会、講演、模擬授業に加え、オープンキャンパス見学も実施。適性を見極めて、進路決定ができるようにサポートしている。
学習サポートとしては、平日の放課後「東京大学運動会応援部」の学生による「東大講習」(主に英数)を実施したり、同校を卒業した大学生によるチュータ制度など、様々な角度から生徒たちが安心して学習し、進路決定ができるように指導している。
その他
人間関係も勉強もゼロから一緒にスタート
東京成徳学園には、東京成徳大学中学・高等学校という中高一貫校と、東京成徳大学高等学校がある。東京成徳大学高等学校は、中学からの持ち上がりがない高等学校のみで、公立中学から入学してくる生徒が多い。学習カリキュラムも人間関係も高1全員がゼロからのスタート。臆することなく、切磋琢磨したり、協力し合ったりしながら、学校生活を一から築くことができるのは魅力だろう。
制服
21年度から女子制服にスラックス導入
制服は男女ともにバリエーションがあり、シャツは白とブルー、セーター・ベストは白、グレー、紺から選べる。男子のスラックス、女子のスカート共に夏と冬で異なるデザイン。21年度から女子の制服にスラックスも加わり、より選択肢が増えている。