私立中学

共学校

さくらがおか

桜丘高等学校

この学校をブックマークする

この学校の資料請求をする

デジタルパンフレット

スクール特集(桜丘高等学校の特色のある教育 #2)

難関大学進学、キャリア形成など目的別4コースがスタート

2021年度から桜丘高等学校は4コース制に移行。新たな学習スタイルが生徒たちに大きな刺激を与えている。4コース制の特色と学習内容について3人の先生に話を聞いた。

「自立した個人の育成」を教育目標に掲げている桜丘中学・高等学校。社会で活躍できる深い教養を持った人物を育てるというポリシーのもと、様々な工夫を凝らしたプログラムで生徒たちの才能を伸ばし、将来へつながる人材育成をしている。

2021年度高校1年生からスタートした4コースは、これまでの特進・特待クラス、CLクラスという2コースを一新。特進・特待クラスは「アカデミックコース(文理特進)」、CLクラスは「グローバルスタディーズコース(グローバル探究)」に改称。新たに国公立難関校を狙う「スーパーアカデミックコース(難関選抜)」とこれからの社会で必要な力を育む「キャリアデザインコース(キャリア探究)」が加わった。

これらの4コースについて「スーパーアカデミックコース(難関選抜)」と「アカデミックコース(文理特進)」は、進路指導部部長であり「スーパーアカデミックコース」の担当である樋山陽亮先生に、「グローバルスタディーズコース」は、同コース担当の金子国弘先生に、「キャリアデザインコース」は同コース担当の中野優先生に、それぞれコースの学習内容と特徴についてインタビューを行った。

「スーパーアカデミックコース(難関選抜)」

「スーパーアカデミックコース」(以下Sコース)は、同校の「アカデミックコース」(以下Aコース)の進化系。より高い目的意識を持って難関国公立へと生徒を導く指導を行うコースだ。このコースは、生徒に生きた学問をしてもらうことが目的だそうだ。

「難関国公立や難関私立大学のアドミッションポリシーを読むと、自ら積極的に学ぶ姿勢を持つ生徒を求めていることがわかります。そういったことも鑑みて、本校は高校生に大学生レベルの講義も受講させようと、大学教授のゼミを設定しました。早稲田大学名誉教授の樋口清秀先生を本校の特別教育顧問に迎え、隔週、探究ゼミを実施しています。内容はゲーム理論。他者と双方納得できる問題解決をはかる現代経済学の基本的なこの理論は、あらゆる学問分野に応用されており、必ず押えておきたい知識だと言えます。その基礎をSAコースでは学んでいきます。大学での学びに近い知識を得ることは、難関国公立や難関私立大学を目指すきっかけにもなりますし、生徒たちも大いに刺激を受けるはずです」と樋山先生。

この探究ゼミは通年で行われ、1年生では「基礎的な習得」、2年生で「データの収集」3年生で「研究論文」という流れで学習を進めていく予定。ゼミで自ら課題を設定し、それに関する情報を自ら集め、インプットした知識をもとに自分の意見も交えて論文としてアウトプットする。教科書の勉強だけでは学べない、生きた教育と言えるだろう。

「自分の考えを論理的に思考できるように『日本語文章能力育成講座』『英作文講座』で添削を繰り返していきます。また東大生による放課後講座など、さまざまな形で学習の機会を提供し、目標を高く維持できるように指導していきます」と樋山先生。

現在、Sコースに在籍している生徒は49名。同コースは高2で「難関大学・理系」「難関大学・文系」に分かれるが、それぞれ文理の枠を超えて、国語・数学も学ぶ。「分野を超えて横断的に学ぶためです。文系と理系の生徒が、時には教え合い、切磋琢磨して学習に専念できるコースを築いていきます」と樋山先生は力強く語る。

▶︎樋山陽亮先生

「アカデミックコース(文理特進)」

一方「アカデミックコース」(以下Aコース)は、桜丘高等学校の教育の中核を担う重要なコース。5クラスあり、生徒数も一番多く200名近い。

「Aコースは、高2で『国公立・文系』『国公立・理系』『私立・文系』『私立・理系』というように文理に分かれます。そのため、高1で進路を決めるのですが、生徒が迷わず自分の進む道を決められるように、進路選択の機会を設けています。まず1年でキャリア講演会を実施。コンサルタント、看護師、児童相談所職員など、あらゆるジャンルで活躍する社会人の方に来ていただき、仕事について生の情報を生徒たちに伝授します。加えて、大学の教授や広報の方のお話しを聞く、学部学科説明会も実施します。そのほかにも、本校ではグーグルカレンダーを使って、ボランティア活動、職業体験、各種コンクールの応募情報を発信しています。話を聞いたり、経験をしたりすることは、目標を定めたり視野を広げたりするきっかけになるはずなので、生徒たちにはできるだけ参加するように指導しています」と樋山先生。

Aコースの2年では、タブレット端末を利用した「AI個別授業」もあり、生徒一人ひとりに合った授業をAIと教師がWチェックで管理する。苦手分野はそれぞれ異なるため、個々の課題克服を目的とした学習で、生徒の「わからない」を解消。また2・3年では「総合型選抜」「学校推薦型選抜」の志望理由書対策講座もあり、プロの添削が受けられるなど、Aコースも大学受験に向けたプログラムは万全だ。

「グローバルスタディーズコース(グローバル探究)」

「グローバルスタディーズコース」(以下Gコース)は、前年度までの「クリエイティブリーダーズクラス」(以下CLクラス)を発展させたコース。私立文系志望で、英語が好きであったり、好奇心旺盛で世の中の動きに興味を持っていたりする生徒が将来、世界に羽ばたくための基盤を築く学習が特徴だ。

「Gコースは、高校3年間の中で、英語のスキルを磨くだけでなく、将来を見据えて主体的に物事を考え、行動に移していく生徒を育成していくカリキュラムが組まれています。Gコースは英語と探究学習のプレゼンテーションの2本柱。主体的な学習としては高1ではSDGs(持続可能な開発目標)の学習をより強化しています。本校はユネスコスクール認定校としてCLクラスのときからSDGsの学習を行ってきました。現在『総合的な探究の時間』を『Global Issues』として、国際社会における様々な課題についてクラスメイトと調査・考察・表現活動を行う、実践的なプログラムとして実施しています」と金子先生。

言語学習としては、高1で全生徒がセブ英語研修プログラム10週間に参加(2021年度は新型コロナ感染症拡大のため高2での実施として延期)。マンツーマンレッスンを中心に400時間のレッスンを行うという英語漬けの10週間だが、週末にはボランティア活動や自然体験、現地の高校生との交流もある。発展途上国の生活を見て感じて何を思うか。リアルな体験から、国際社会における課題とは何かを考えるという、英語とSDGsが同時に学習できる機会となっている。

「Gコースでの英語教育の特徴はセブ英語研修プログラム10週間だけではありません。」と強調する金子先生。Gコースでは英語の授業の多くをNET(Native English Teacher)が担当しており、高1で週に5時間、高2は週に6時間、高3でも週に5時間の授業をNETが受け持つ。また、クラスの副担任もNETが担当しており、日常的に英語を“使って”いくことができる環境が整っている。

またGコースでは、高1と高2でTEAP®(Test of English for Academic Purposes/日本英語検定協会と上智大学が共同開発したスコア型の英語力診断テスト)対策講座を実施。
「入学時は必ずしも英検の級を持っている生徒ばかりではありません。しかし、入学後に英語力を伸ばし、高1の冬で準2級を取得した生徒もいます。本校では英検とTEAP®の受験をすすめていますが、現在の高3CLクラスの生徒(34名)のうち、すでに準1級を取得している生徒は6名。目標は1人でも多くの英検1級の取得です 」と高い目標を掲げる金子先生。

CLクラスでは不定期での実施だった第二第三外国語講座も、Gコースでは本格的に授業としてスタート。高2,高3で週1時間、フランス語と中国語の授業をおこない、生徒の視野を広げていく。Gコースの生徒は、ICU、上智大学、GMARCHを志望大学としている生徒が多いが、海外の大学に興味を抱く生徒も増えてくることを想定し、海外大学進学説明会も実施。生徒たちの進路の可能性を広げていく。

▶︎金子国弘先生

「キャリアデザインコース(キャリア探究)」

「キャリアデザインコース」(以下、Cコース)は、同校ではこれまでなかった新しい取り組みを行っている。高1から高3まで3年間、社会で求められる力、必要な力をつけていく実践力を育むコースだ。

「千葉県のピーナツバターの会社に協力していただき、企業インターンを行っています。自分が普段食べたり、使用したりしている商品に対して、どれだけ多くの職業が関わっているのかを詳しく知る人は少ないでしょう。でも実は、ピーナツバターという商品には、農家、加工業、運送業、デザイン業、販売業等多くの業種の方々が関わっています。そこで、生産から販売まで、商品が消費者の手元に届くところまでの経験を生徒たちにしてもらう。これが企業インターンの学習です」と中野先生。

6月に農業体験としてピーナツの種を植え、9月に収穫。翌年1月に、生徒たちが育てた落花生からオリジナルのピーナツバターを作り上げる。高校3年間で、生産から販売まで全工程に関わり、生産工程を知ることで、自分に合った職業を見つける可能性も生まれるだろう。ピーナツバターという一つの商品の工程を知ることによって、他の商品に関わる職業に興味を持つ生徒もいるはずだ。

「受験する大学を選ぶ際、大学名で選ぶ生徒は多いでしょう。でも本来、将来は○○になりたいから、この大学のこの学部を選ぶというように、将来の目的に合わせた大学選びをする方がより本質に近いはず。企業インターンを経て農業に興味を持ち、農大や農学部を目指したり、販売に興味を持ち商学部を目指すなど、進路決定に大きな影響を与えたり、将来の道を探すことができるのがCコースの強みです」と中野先生。

大学受験に関して、Cコースは総合型選抜(旧AO入試)に特化している。生徒の能力や学習意欲を総合的に評価する総合型選抜は、高い学習意欲と目的意識が重要。高1から企業インターンのほか、地方創生プロジェクトや個人探究プログラムなど、視野を広げると同時に自分の目標を明確化するカリキュラムで生徒の意識を高めるCコースは。総合型選抜の受験に最も適したコースと言える。

Cコースは現在25名が在籍。少人数なのでひとりひとりとの対話を大切にして、さまざまなアドバイスを投げかけていると語る中野先生。このコースから初の卒業生が出るとき、どのような目標を掲げ、進路決定をするのか。Cコースの未来は可能性の宝庫と言えるだろう。

▶︎中野優先生

<取材を終えて>
2021年度から始まった4コース制だが、各コース準備万端でスタートしたようで、それぞれのコースに特色をよく理解した生徒が集まり、順調に学習が進められているという印象を受けた。コロナ感染症拡大により、2021年も予定を変更せざるをえなかったこともあるが、学校側は慌てることなく、堅実に対応している。4コースで共通しているのは、主体性的に学び、思考し、行動に移していくこと。これは「創造 考えよ、工夫せよ 進歩的に」「勤労 骨惜しみなく、陰日向なく、働くことを愉しめ」という桜丘中学・高等学校の校訓により近づいているのはないか。同校の進学実績がアップしているのは、教育プログラムが、現代社会が求める人間に則した形で充実していき、生徒たちが楽しみながら前向きに取り組んでいる証拠だろう。4コース制の生徒たちが高3でどんな進路選択し、どのような結果をもたらすのか、今から楽しみだ。

  • この学校をもっと詳しく知る
  • スクール特集トップに戻る

この学校へのお問い合わせはこちら

  • 資料請求をする
  • デジタルパンフレット