学校詳細
建学の精神、教育理念
国際社会の平和構築に貢献できる人材を育成
自らが関わり、考え、学び、他者と協働しながら、正解のない課題に立ち向かうために、人間力を養う教育を行っている。ツールとしての英語やグローバル教育で国際感覚を身につけ、異文化理解を深めることで国際社会の平和に貢献できる人材の育成を目指す。日常でもグローバル化を感じる現代。海外で働くということだけでなく、国内においても多くの外国人との交わりにおいて、平和的な関係を築くことができるよう人と交わり人に学ぶことで人間力を磨き、国際社会で他者の生きる力となれる女性を育てる。
教育の特色
暗記再現型教育から探究学習型教育へ
高校のコース分けは、国際コース・特進コース・進学コースの3コース。国際コースにはクラス全員の1年間のニュージーランド留学を必修とする「留学クラス」と2週間のフィールドワーク(タイ)に基づいた英語論文を6週間のロンドン大学研修で完成させる「スーパーグローバルクラス」がある。国公立大学、難関私立大学を目指す「特進コース」、文武両道を目指す「進学コース」など、それぞれ特色があるが、どのクラスにも共通しているのは「探究学習」だ。PBL(Project based Learning)と呼ばれる問題解決型の学習として、大学のようなゼミ方式をとり、「各個人の研究テーマに基づくゼミ」「企業とコラボした学び」を展開。得意分野を深堀りし、個別の学びの最適化を目指す。高1では基礎研究やフィールドワークを実施。高2ではゼミ活動(国際コース・特進コース)、企業コラボ(進学コース)で更なる探究力を養う。その集大成として「プレゼンテーションデー」を開催。高3ではそれまでの学びを大学入試につなげている。
※コロナ禍の影響で、現在はニュージーランドへの留学およびンドン大学での研修は、国内およびオンラインでのカリキュラムとなっている。
施設設備
駅徒歩5分の立地に恵まれた施設
閑静な住宅街の多い世田谷区にある同校。都心過ぎず、田舎過ぎず、程よく牧歌的な環境だ。駅徒歩5分という恵まれた立地にありながら、全校生約700人での体育祭ができる広さのグラウンドを持つ。体育館は2つ。また、生徒数に対し、多くの教室があり、選択教室も少人数での使用が可能だ。ネイティブ教員と触れあえる「グローバルセンター」、その他「マルチメディア教室」「カフェテリア」「茶道和室」などがある。
学校行事
佼成学園女子の「新三大行事」
同校で開催される、5月のスポーツフェスタ(体育祭)、10月の乙女際(文化祭)、そしてプレゼンテーションデーを称して「三大行事」と言われる。プレゼンテーションデーは、探究学習での研究活動やグループ研究の発表の場として位置づけられ、第1回は中1~高2まで22組(高2・中3は個人)が出場した。また、年2回を自校で受験する英語検定の1週間前から行われる「英検まつり」を行っている。中学1年生から高校3年生まで、英単語の数、テストのクリア数などで個人戦、団体戦(クラス対抗)が行われる。競いながらも楽しんで英語を覚えることができ、中学3年生の時点での3級取得率は100%。75~80%は準2級を取得。2020年度は中学生で準1級を取得した生徒を5名輩出した。
部活動
全国レベルの強化指定部から同好会まで
強化指定部となっているのは、ハンドボール部、バスケット部の2つ。ハンドボール部は何度も全国大会で優勝しており、U-18や全日本の選手に卒業生がいるほどだ。バスケットボール部は2年連続関東大会に出場し、Bブロックで連続優勝。文化部では、吹奏楽部は強化指定部になっている。また、書道部は、パフォーマンス書道を行っており、こちらも全国大会常連。2020年度には女子サッカー部を創部。外部NPO団体のサッカー部門の指導者を招いて、練習を行っている。同好会では英語、お菓子・文芸、ボランティアなどがあり、自分の好きな部活を選ぶことができる。
進路指導
指定校推薦や校内予備校で希望の大学へ
在籍数の3倍の枠がある指定校推薦。進学コースの生徒に優先権が与えられているが、国際コース・特進コース専用の「特別指定校推薦」に魅力的な大学が揃っている。指定校推薦で希望する大学に進学する割合は近年増加している。放課後には「校内予備校」による講義を実施。外部から大学受験専門のプロの講師を招き、年間を通じて放課後20:30まで、休み中も9:00~18:30で開校する。この校内予備校には同校OGの「大学生テューター」が毎年30名在籍し、生徒の指導や相談にあたる。受験体験や大学生活など、高校生目線の面談や、大学・学部に合わせた個別学習のサポート、総合選抜型入試に向けたグループディスカッションなど、実際に入試を突破したOGからのアドバスを受け、モチベーションのアップや入試対策につなげる。さらに、難関国公立大学を目指す生徒に対しては、系列の男子校と合同で「トップレベル講習」を実施。
その他
2020年度に始動した学校改革
21世紀を生き抜く子どもたちのために、さらなる学校改革を推し進める同校。2020年度より、学校改革に取り組んでいる。
●学習の改革
暗記再現型の「表面的な学習」からの脱却を図り、新時代に求められる「思考力・表現力」を養成する教育に変更。そのため、定期試験によって分断されがちな「探究学習」の推進を目的とし、中間試験を廃止した。それに伴い、評価制度も「3:3:3:1」制度に変更。期末試験30%、単元ごとの小テストなど30%、発表・表現活動30%、教員裁量10%とし、従来型学力を60%、アウトプット力、表現力など発表活動につながる学習評価が40%となっている。また、ゼミ形式を取り入れ、探究活動に力を入れる。
●環境の改革
複数のクラスを複数の先生で横断して担任する「チーム担任制」を導入し、クラス格差をなくすとともに、一人の先生に縛られることなく、生徒が先生とコミュニケーションが取れる環境づくりを実現。教員間の協働により、指導の効率化と均衡化を図る。
●構造の改革
特別教育提携として、複数大学と提携。提携大学の授業やゼミ活動への参加、高校在学時点での大学単位取得を可能にするなど、高大連携を図る。成城大学、上智大学に加え、新たに東京都市大学とも提携し、理数教育にも力を入れる。指定校推薦枠の拡大だけではなく、施設の相互利用なども視野に入れる。また、外部NPO団体との協働や部活動連携を通し、地域に開かれた、学校と地域との新しい関係を築いていく。
制服
王道のセーラー服
王道のセーラー服でとても人気がある。冬服はジャケットになっていて上から羽織るタイプのためとても便利。オプションとしてセーラーの白襟がある他、リボンやスカートはチェック柄もある。カーディガンも紺とグレーの 2色から選べる上、夏場はポロシャツでの登下校も可能なので、四季折々の様々なシーンに合わせたコーディネートが可能。