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園田学園高等学校

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デジタルパンフレット

スクール特集(園田学園高等学校の特色のある教育 #1)

勉強も部活も頑張れる「特別進学コース」

2018年に創立80周年を迎える園田学園高等学校。3つのコースのうち国公立・難関私立大学をめざす「特別進学コース」。勉強と部活や習い事が両立できるこのコースの教育の特色とは?

2018年に創立80周年を迎える園田学園高等学校。教育目標に「個性を見つめ、伸ばし、一人ひとりの夢を実現する」を掲げ、3つのコース「特別進学コース」「進学コース」「総合コース」を設置しています。
国公立・難関私立大学をめざす「特別進学コース」では、勉強と部活や習い事が両立できる学園独自の教育システムにより、生徒の夢を強力に後押しします。

「特別進学コース」の特色について、学校にお話をうかがいました。

園田学園高等学校 進路指導室・特別進学コース主任 小林 ひかり先生

意欲ある生徒のための教育システム

特別進学コースでは、国公立・難関私立大学に合格する実力を養うとともに、各自の高校生活の夢や希望も叶えられる教育システムをとっています。生徒たちは部活や習い事に打ち込みながら、勉強も一生懸命頑張っています。

実は、2006年のコース開設当初は、勉強中心に取り組む生徒を想定していました。各教科で宿題を多く出し、さらに全員必修の毎日の放課後7限目の特別講座も設置しました。
ところが、フタを開けてみると、部活と勉強を両立させながら上位大学をめざしたいという生徒が意外と多くいたのです。本校は伝統的に部活が盛んな学校です。本校の運動部をめざして志望してくれる受験生もいます。

そこで、学校として生徒たちを全面的に応援しようと、教育システムを改善しました。たとえば、放課後8限目を開設し、7限目と同じ授業を行うことにして、部活のあとで受けられるようにしました。すると、両方の授業を受ける生徒も出てくるなど、部活動にかかわらず生徒たちが熱心に受ける様子が見られます。また、最終下校は夜8時までとし、校内で勉強する生徒も多くいます。現在では、特別進学コースの生徒の約半数が運動部に所属しています。

小林ひかり先生

充実の特別講座・休暇中の講習

7・8限の特別講座はたいへん充実しています。1年生は数学・英語が週2回、物理が週1回。数学・英語の授業内容は各回で異なり、通常の授業の復習をしたり、模試などの過去問題を解いたり、生徒の状況に応じて基礎レベルから応用レベルまで行います。

2年生は社会科目や古典、化学なども加わります。さらに3年生は毎日放課後、自学を基本としてそれぞれ自分に必要な勉強をし、教員が随時質問を受け付ける体制をとっています。また、生物や日本史など各教員が“自主7限”を開くこともあります。“自主7限”は生徒からの要望でも開きます。生徒たちが「教えてほしい!」と教員のところへ押し寄せてくるので(笑)。このほか、個別指導もいつでも行います。

夏期・冬期・春期の休暇中は講習を行い、それぞれの学年に応じて集中的に学習します。特別進学コースのみんなで取り組むことで、意欲も持続でき、学習効果も高まります。

オンライン講座の活用

オンライン講座「スタディサプリ」*も部活と勉強の両立や、自学自習に役立てています。英・数・国・理・社の5教科の講義動画が閲覧でき、到達度テストによって自分の理解度も確認できます。この講義のなかから、教員が学校の授業内容に適した講座を選び、予習・復習として閲覧するよう宿題に出したり、定期試験の勉強に役立つ講座を紹介したりしています。

部活の生徒に対しては、試合の遠征で授業を公欠するときや、放課後の特別講座を受けられないときなどに「スタディサプリ」の講座を紹介しておき、欠席分の授業内容を各自で学ぶようにします。

「スタディサプリ」は全コースの生徒が有効に活用しています。宿題に出されなくても、自主的に受けています。同じ講義をくり返し閲覧できるし、もちろん大学受験用の講義も充実しています。部活や習い事など各自のスケジュールに合わせて、好きな時間に閲覧できるのも大きな利点です。

*(株)リクルート運営

縦のつながりを大切に

本校ならではの特別進学コースの大きな特長がもう一つあります。それは、先輩後輩という縦のつながりを大切にしていることです。

そのために、特別進学コースの3学年合同の行事を多く行います。4月は新入生歓迎会を開き、秋には大学受験本番に向けて先輩たちのために激励会を、春は先輩の合格発表会を開きます。合格発表会では、3年生全員が一人ひとり発表します。勉強のアドバイス、自分が失敗したことや成功したことなど、後輩のために率直に話します。この日は先輩も後輩も感動の涙を流し、みんなで3年間の努力を称え合います。

春・夏の年2回の勉強合宿も、特別進学コースの3学年合同です。合宿中は1コマ90分の集中授業を行います。これもみんなで参加すれば気合が入り、学習効果が高まります。

先輩から後輩へ受け継がれる志

これらの行事は、初めは教員主導で行っていました。でも、いまではすべて生徒に任せ、3年生が中心になって運営し、後輩へと受け継がれています。新入生歓迎会では、3年生が「私たちには義務と責任があります」と後輩に話します。「義務と責任」とは、特別進学コースのモットーです。第一志望の大学への夢をぜひ叶えてほしいという、学校の思いがこもっています。この言葉を、いまは生徒たち自身が口にするようになり、先輩が後輩へと伝えています。勉強合宿も3年生がリーダーとなって取り仕切ります。私たち教員は勉強だけ教え、あとは生徒が自分たちで動きます。

先輩・後輩の縦のつながりだけでなく、クラス内の横のつながりもしっかりと育まれます。高校入学時は、園田学園中学校からの内部進学者と合流しますが、すぐに友だちになります。そして、特別進学コースとして3年間をともに生活し、学ぶことで、みんなの気持ちが一つになる。互いに切磋琢磨し、勉強や行事などすべてクラスで団結して意欲的に取り組む姿が見られます。

「特別進学コース」というチームで受験を突破

宿題や放課後の特別講座、勉強合宿、そして部活や習い事など、生徒たちは3年間大変です。その頑張りの支えとなっているのが、先輩・後輩や友だちとの心の絆だと思います。3つの学年が「特別進学コース」という一つのチームとなって全員で支え合い、夢を叶えるために努力しています。

特別進学コースの近年の大学合格実績として、国公立では岡山大学、大阪教育大学、鳴門教育大学、兵庫県立大学、筑波大学など、私立は関関同立、近畿大学、京都産業大学、関西外語大学、大阪電気通信大学、神戸女子大学、同志社女子大学、武庫川女子大学、甲南女子大学、大阪女学院大学、神戸女学院大学、青山学院大学などとなっています。

新校舎で女子校生活を満喫

勉強と部活の両立をかなえられる本校ならではの特別進学コースは、現在では中学生のみなさんにも広く知られるようになっています。バトミントン部や陸上競技部、ソフトボール部、バスケットボール部など強豪部で活動しながら、上位大学に進学したいという中学生などが特別進学コースを第一志望に受験します。また、公立との併願者は、確実な大学受験対策を行う学校として本校を選んでくれています。

今年2017年に完成した新校舎も魅力です。最新の施設が整い、日当たりも風通しもよい快適な校舎です。女子にとって大事なレストルームも自慢です。教室分の広さを確保したゆとりのレストルームには清潔感ある洗面スペースと、温水ウォッシュレット付き洋式トイレ、和式トイレを設置しています。

本校が第一志望の生徒も、そうでなかった生徒も、本校に入学してよかったと親子ともに喜んでくれています。女子校ならではのよさも味わってくれていることと思います。女子校のよさとは、なんといっても“ありのままの私”でいられることではないでしょうか(笑)。生徒たちはまるで家に居るみたいにリラックスしていますね。本校は生徒同士が仲良く、生徒と先生の距離も近い。学校に自分の居場所があること、それが最も大切です。これからも生徒一人ひとりの夢の実現に向けて、園田学園ならではの教育に尽力していきます。

~新校舎にて、特別進学コースの授業を取材しました~

真面目で和やかな雰囲気の授業

1年生の数学と英語の授業を見学しました。特別進学コースでは模試を定期的に行っており、この日の数学の授業は、目前の模試に備えて演習に取り組んでいました。各自で模試の過去問題を解きます。

生徒たちは積極的に先生に質問しています。また、友だちと教え合ったりしながら、意欲的に勉強する姿が見られました。和やかで楽しそうな雰囲気も感じられます。ショートヘアで小麦色に日焼けした運動部の生徒たちの姿も多くいました。先生は穏やかで、終始静かな口調で教えていました。

英語の授業では、前日に受けた模試の解答・解説を行っていました。先生は長文問題の解説を早いテンポで行い、そのなかで米国の地理や歴史についても触れていきます。生徒たちは真剣なようすで集中して耳を傾けていました。

数学・英語は特に手厚く

特別進学コースの数学の授業は、1年生は週6時間、2年生は週7時間。3年生は進路志望により異なります。英語の授業は、1~2年生は週6時間。うちネイティブ教員による授業は週2時間で、1年生はクラスを2分割して行います。3年生の英語は必修が週4時間で、選択科目を加えると最大週10時間受けることができます。

また、1~2年生は放課後の特別講座でも数学・英語を設置しているため、どちらも週8時間(高2数学は週9時間)学び、早期から国公立大学や難関私立大学の受験準備を行っていきます。

完成したばかりの新校舎は、教室の前後に大型ホワイトボードが設置されています。取材した数学の授業では、プロジェクターを利用して練習問題をホワイトボードにすみやかに映し出しながら教えていました。また、2018年度入学生から、生徒もタブレット端末を所有し、授業での活用がスタートします。
教室は南向きで、廊下側の壁面にも窓が設置されています。明るくて風通しもよく、開放感のある教室は、学習に最適の環境となっています。

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