学校詳細
建学の精神、教育理念
自分を律することのできる大人に
校訓は「自主自律」「稚心を去れ」。稚心(幼い心)を捨て、自分の行動を律することを目標とする。高校3年間を社会に出るまでの準備期間ととらえ、大人へのステップをのぼれるようしっかり指導していく。スケジュールを自己管理するRisingダイアリーなどを通じ、自主自律の力を伸ばす。
進路においても、生徒本人が自律的に考え、判断することを重視。「Rising ひとつ上の自分へ」のモットーの下、個人面談を重ね、手厚く指導しながら、志望する進路の実現をめざす。
教育の特色
独自の「Risingプログラム」で学力アップ
「Risingプログラム」と名付けた充実のサポート体制が強み。週1回の「Risingテスト」は、3年間でのべ1000回を数える。テストの成績が下降気味になればすぐに声かけをするなど、生徒の状況を把握し、ケアするためのバロメータにも活用。このテストの成績上位者は、志望合格率が高いというデータも出ている。「Risingサポート」では、「やろう」と思ったときにすぐ手にとれるよう職員室前に国数英のプリントを設置し、生徒のモチベーションをキープ。放課後や長期休業中の「Risingセミナー」は、授業より1レベル上の講習で、部活の終わった高校3年生のほとんどが参加している。
これら共通のプログラムを実施しながら、「特進S」「特進」「進学」の3コースに分かれる。「特進S」は、京阪神などの難関国立大を念頭に、高レベルな授業を展開。「特進」は、文系と理系に大別され、理系は遠方の国公立も視野に入れ、5教科を学ぶ。文系は関関同立をめざし、3教科に絞る。「進学」も、2年次に文理に分かれる。3教科を中心に学び、関関同立クラスの合格をめざす。
施設設備
「対話が生まれる空間」を意識した新校舎に移転
2020年4月に校地を大阪府島本町に移転。JR京都線「島本」駅、阪急京都線「水無瀬」駅から徒歩圏となり、通学も便利になった。新校舎のコンセプトは「対話が生まれる空間」。玄関から教室へとつながる階段は「ライジングヒル」と名付けられ、展示やミーティングなど自由に使える空間が広がる。教室棟は人工芝の中庭を取り囲むように普通教室と特別教室が配置され、ガラス越しに各階の様子を見渡すことができ、6学年800名ほどの生徒が自然と交流できるよう工夫されている。職員室のあるフロアはグラウンドより一段高くなっていて、グラウンドにいる生徒たちの様子が見えるようになっている。また、職員室のカウンター越しにはいつでも先生に質問できる自習スペースがあり、さらに奥には集中して勉強をしたい生徒のための自習室も完備されている。エントランス上には多目的に使えるステージ付きの「エクセルホール」があり、2階には焼き立てパンの販売が予定されているランチルーム、天井高があって広い体育館や2つの理科実験室、最新のICT環境に対応したCALL教室など、生徒のチャレンジ精神や主体性、協調性が刺激されるさまざまな場が用意されている。豊かな自然を臨む開放的な造りの新校舎は、生徒と先生、生徒同士が活発に対話・協働し、一体感を感じながら、主体的・能動的に学びを深めていくことができる環境が整っている。
学校行事
選べる修学旅行とカナダ短期研修
修学旅行の特徴は「選べる」こと。生徒の自主性を重んじる理念から、沖縄、北海道、ハワイの3コースから、生徒の希望をかなえる。ハワイは飛行機の人数制限があるが、毎年おおむねきれいに人数が3等分されるという。ハワイでは語学や異文化、北海道では自然環境、沖縄では人権と、コースごとにテーマを設定して学習。修学旅行と連動した校外学習も実施する。
また、カナダ短期語学研修では、海外の大学生活を体験。高1~2年生による希望制で、毎年20名程が参加する。10日間をオールイングリッシュで過ごし、英語力はもちろん、人前で臆せず話すことのできるプレゼンテーション力、コミュニケーション力を磨いて帰国している。
青凌祭(文化祭)も盛り上がる。1日目に高槻現代劇場を貸し切っての舞台発表、2日目は校内のプレゼンテーションと2日にわたり、座学ではできない体験が魅力だ。
部活動
「楽しむ」「交流」を重視
特進コースは7時間目まで、進学コースは6時間目までという違いがある。そのため、限られた時間のなかで楽しんで活動ができることを重視。加入率は約6割で、中高生が合同で活動するため、クラス以外の生徒と交流できる場となっている。
県大会出場の実績をあげているのが弓道部。文系のなかでも珍しい「人権クラブThink」は、フィールドワークや裁判傍聴など様々なことに挑戦している。
進路指導
生徒が望む進路を第一に
1年次は、自分の適性に「気づく」、2年次はその適性を「伸ばす」、3年次に進路を「かなえる」という3年間を見通した進路指導を構成する。「キャリアガイダンス」の時間で進路を見つめるほか、「総合学習」で学年ごとのテーマに取り組み、社会問題を学ぶ。
個人面談は、年間の予定としては年2回だが、熱心な教員が自主的に面談を行っている。気になる生徒がいればすぐに声をかけるなど、生徒への手厚いフォロー、面倒見のよさが同校のカラーだ。
その結果、9割が大学へ進学。多くの生徒が、第一志望かそれに近い大学に進む。大学受験=ゴールととらえず、不本意な進学にならないよう配慮している。
その他
「生徒が大好き!」の教員たち
「生徒が大好き!」という熱心で情熱的な教員が大半で、生徒を放っておくことがない。そのため、校則は厳しめで、真面目で素直な生徒が多い。自分からはなかなか一歩踏み出せないが、教師に背中を押されたら頑張れる生徒、「頑張りたい」という思いを胸に秘めた生徒に向いた学校と言える。そういった生徒が、3年間を通して、自ら一歩踏み出せるよう指導していく。