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四條畷学園高等学校

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スクール特集(四條畷学園高等学校の特色のある教育 #6)

ナワガクのPRは私たちにまかせて! TikTok部と一緒に「#青春しようぜ」

「#青春しようぜ」と掲げた3つのコース制で受験生の気持ちをがっちりつかみ、年々、入学者数が増加する四條畷学園高校。話題につきないナワガクで、学校広報を手掛けて注目されるTikTok部をレポートする。

InstgramやYoutubeなど、SNSを活用して広報活動を行う学校は増え、メディアを通して学校情報を受け取ることが一般化してきた。しかし生徒自らがTikTokを運用し、学校の代表として広報活動をしているという話は聞いたのは初めて。教育現場においては、何かと目の敵にされがちなスマホやSNSを、生徒にとっても学校にとってもポジティブに活用しているのがナワガクTikTok部だ。数々の仕掛けで同校を人気校に押し上げたアイデアマンの広報部長で校長代理の小山宣宏先生と、TikTok部メンバーに、とにかく楽しそうな“青春(アオハル)”について話を聞いた。

2022年7月活動スタート。TikTokでナワガクの魅力を発信!

ナワガクTikTok部、そもそもは小山先生が立ち上げたInstgramの公式アカウントに話はさかのぼる。「Instgramより動画のTikTokの方が、よりリアルに学校の魅力が伝えられるのでは」と考えた小山先生は、現役高校生の方がSNSは得意なはずと、全校生徒にダイレクトメールを送る。「TikTok部立ち上げます! 手伝ってくれる人、大募集!」

そこに手を挙げたのが、当時は1年生だった総合キャリアコースの現3年生メンバー。学校の魅力を生徒目線で発信することを使命に活動をスタートした。

▶︎写真左より:3年生部員の肥田未琴さん、森田美月さん、栗坂宝良さん、藤岡音菜さん、平山愛里さん

最初にやってみようとアクションを起こした平山さんいわく「ナワガクは生徒の挑戦を全力で応援してくれる学校。私たちTikTok部の挑戦ももちろん応援してくれたし、生徒も先生も撮影に協力的」と話す。

2023年春からは本格的に広報部として活動をスタート。学校行事や部活動、学外研修、普段の学校生活などを動画で楽しく発信。すでに100本近い動画が制作されている。オープンスクールのお知らせなど、受験生向けの情報も多く、この動画を見てオープンスクールに参加した、志望校を決めたという受験生も増加している。

学校でも人気が高いTikTok部に憧れて、後輩も入部した。取材に参加してくれた現2年生部員はの吉田さんは、TikTok部の楽しそうな動画を見てナワガクの受験を決めたそう。小山先生の狙いどおりだ。生徒目線の徹底した情報発信によって、広報活動においてはベストの成果が出ている。

▶︎写真左より:2年生部員の小越梨央さん、吉田知咲さん

活躍がひろがるTikTok部。企業コラボに海外進出!?

学校行事などで活躍するTikTok部。2023年度3月卒業式には、美容家電ブランドSALONIAを展開している株式会社I-ne(アイエヌイー)とコラボレーションし、卒業する3年生にプレゼントを贈る企画を実施。卒業式を終えた3年生が教室に戻ってくると、机の上には卒業証書が入った筒が。開けてみると中にはSALONIAのストレートアイロンが入っているというサプライズだ。TikTok部は卒業生約360名分のヘアアイロンを準備し、机にセット。卒業生たちの歓喜の声が教室に広がる様子は、動画で撮影してアップされた。

また活躍は海外にも広がりを見せる。四條畷学園高校はイタリアのファッションブランド、ベネトン社の制服を採用しているが、昨年、海外法人のイタリア人取締役が、同校へ市場調査として来校した際、TikTok部が制服を着用してファッションショーを披露した。その時、話が多いに盛り上がり、TikTok部はイタリア本社に招待されることに。代表の生徒2名はイタリアでベネトンの広告モデルになって、モデルの夢を叶えることができた。話はどんどん広がってグローバルな展開に。おもしろそうなことにどんどんチャレンジする彼女たちのパワーには圧倒されるばかりだ。

地元企業から広報支援の依頼。ビジネスシーンへ進出!?

四條畷学園高校は、総合キャリアコースや発展キャリアコースを中心に、普段から授業や学外活動などで、企業や団体との関係性が深い。企業の方からナワガクに、様々な声がけが届くようになっていたところに、TikTok部に指名があった。東大阪市に本社を構え、店舗やオフィスのインテリアや内装を手掛ける株式会社TIGRAから、会社案内や採用に関する広報活動の支援を依頼されたのだ。今、TikTok部3年生を中心に企業へ赴き、インタビュー動画やパンフレットの制作を行っている。バズるポイントを熟知しているTikTok部の知見が、学校を飛び出してリアルなビジネスシーンへ。プロとして期待され、認知されはじめた証拠だ。とはいえ気負いなく、動画を見てくれる人に喜んでもらいたい、おもしろがってもらいたいというシンプルさはブレていない。

チャレンジの先にある自己実現に向かって

忙しくも充実した青春(アオハル)な日々を過ごすTikTok部初期メンバーの3年生。今や、学内でも知られた存在で、オープンスクールに顔を出せば、受験生から「TikTok部の人ですよね」と声をかけられる。伴走しながら活動を支援する小山先生は「本校のブランドコンセプトを体現してくれている」と高く評価する。

メンバーの中には「積極的になんでもチャレンジできるようになった」と自身の成長を実感している人も。フォロワー数や動画の再生回数、「おもしろかったよ」の声や企業からの声掛け…、たくさんの失敗がたくさんの成功へ。総合キャリアコースのコンセプトである「好きなこと・得意なこと・大事なこと」が重なる部分にある自身の核をつかんだ高校生活になったそう。TikTok部の挑戦で結果を出すことができた3年生は、これから次の進路に向かう準備の時期。将来の夢や目標を聞いてみた。

平山さん TikTok部でテレビとかメディアにもっと出演してみたい。進学は四條畷学園大学リハビリテーション学部を志望。人と関わることが好きだから、スポーツ系の理学療法士になりたい。

栗坂さん TikTok部では自分が本当にやりたいことを考えることができた。目立つことが好きなので、演技を学べる大学へ進学して、将来は女優を目指します!

森田さん 小さい時から子どもが好き。ナワガクで理想の先生像もできた。教育学部へ進学して小学校の先生になりたい。

肥田さん こどもと関わるイベントに参加したりしたので、今は保育で四條畷学園短期大学の保育学科に進学したい。でも、いつかは芸能事務所でマネージャーをしてみたい。栗坂さんが女優になるなら、彼女のマネージャーとして私がお世話をします!

藤岡さん 私はおもてなしとかマナーが好き。きっちりとかっちりした雰囲気も好きなので、将来は客室乗務員としてその道を極めたい。

夢や目標はそれぞれに違うが、最終的には「みんなの得意なスキルを持ち寄って、将来は一緒に起業しよう!」と話は盛り上がる。総合キャリアコースは、様々なチャレンジを通して好きや得意を発見し、自分らしい進路を見つけることを目的としている。TikTok部は後輩たちにとっても、パーフェクトなモデルケースだ。

▶︎広報部長・校長代理 小山宣宏先生

[取材を終えて]
小山先生は生徒に対して、「勉強軸だけでなく、どの軸で生徒自身が活き、自分に自信を持てるようになるかは、行動してみないとわからない。生徒をしっかり観察し、『君はこの軸ではすばらしい』と的確に気づきを授けることが先生の使命なのかもしれない」と、いつも話される。TikTok部も活動のなかでどんどん自主性を発揮し、成長を遂げた様子だ。行動することの楽しさや充実感の獲得を狙いとするナワガクの実践教育そのものではないだろうか。10代の成長は青天井。のびのびと自分と向き合える環境の大切さを実感した。保護者の方にはナワガクTikTokの動画の視聴をぜひおすすめする。イキイキとした生徒の活動に、かつての青春を思い返して元気をもらえることは請け合いだが、10代に学ぶことは実に多い。

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