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せいよぜふがくえん

聖ヨゼフ学園高等学校 

スクール特集(聖ヨゼフ学園高等学校の特色のある教育 #2)

すべての教員がすべての生徒に関わる  人生を見据えた進路指導

1学年の生徒数が50名前後(2クラス)という聖ヨゼフ学園。すべての先生がすべての生徒を把握しています。進路指導にも、そんな同校の特徴がしっかり現れています。

「有名大学に何人合格」ではない進路指導

「進路指導については、個別にしっかり指導するということが一番です。『あなたは、この大学』と学力で振り分けるのではなく、その生徒の希望と特性を見て話し合います」と話すのは、進路指導部部長の佐藤陽子先生。「大切にしているのは、社会に出てから、どのように生きていきたいかということ。『〇〇大学に進学する』ことを目標にするのではなく、社会でどんな仕事がしたいのか、そのためにはどの大学でどんなことを学び、それをどのように社会に生かしていくのかを見据えて指導するようにしています」
1学年の生徒数が50名前後という環境が同校の進路指導を特徴付けている面もあるようです。佐藤先生は「先生方が、本当に生徒たち一人ひとりのことをよく見ていると思います。顔と名前がわかるのはもちろん、性格や得意なこと不得意なこと、将来の希望などすべての先生がすべての生徒のことをわかっていると言っても過言ではありません。例えば志望理由書は、生徒1人に対して教員が1人つき、何回も書き直しをし、完成を目指します。ですから、担任や私だけが進路指導に関わるのではなく、すべての先生がすべての生徒の進路指導に関わっている。それが本校の特徴だと思います」と言います。
同校では、高3進級時に生徒各自が選択科目の希望を申告します。それで即決定ではなく、先生方によって審議する会議が開かれるとのこと。「大学やその先の職業を見据えて、その生徒の選択科目は本当にそれでいいのかを議論します。本人や保護者の方の希望はもちろん尊重されるべきものですが、一方で複数の教員による客観的な視点も大切。すべての生徒について真剣に話し合われます」と佐藤先生。「実は、ほぼ半数の生徒が指定校推薦やAO入試で早めに進路が決まります。それでも、一般受験を控えて追い込みに余念のない友だちを気遣い、最後までしっかり一緒に勉強するんですね。これも少人数で強い絆で結ばれた本校の生徒たちの特徴だと感じています。また、大学に在学中の卒業生の力も借りています。進学希望の生徒とその大学で学んでいる卒業生を引き合わせ、受験科目対策、面接の心構えなどを伝授してもらいます。実は、生徒と卒業生は顔も名前も知っている間柄ですので、大学生になってからも履修の相談など関係は続きます。これも小さな学校であるからこそ、できることだと思います」

▶進路指導部部長の佐藤陽子先生

自分のことより周りのことを先に考える、そんな温かい学校です

取材当日、母校を訪れていた卒業生のお二人に話を伺うことができました。まずは、現在、玉川大学4年生のIさん。母校で行う予定の教育実習の打ち合わせで訪れていました。「とにかく、とても温かい学校なんです。小中高と同じ敷地内にあって、すべての先生方と親しく話ができます。在学中は、本当に温かく見守っていただいたと感謝しています」とIさん。高校生の時に「小学校の先生になりたい」という夢を持つようになったそうです。「バスケ部に所属していましたが、聖ヨゼフ学園小学校のバスケ同好会と頻繁に交流があったんです。最初は、ボールをつくこともおぼつかなかった小学生がどんどん上手になっていく姿がとても感動的で……。それで、子どもの成長に関わる仕事に就きたいと思うようになりました」。そんなIさんは、高校時代、怪我で試合に出られず悔しい思いを何度もしたと言います。「そんな時も友だちがいつもそばにいてくれました。嬉しかったですね。自分のことより周りのことを先に考える、そんなところが聖ヨゼフ学園にはあって。支えあったり助け合ったりということが普通にできるんです。もちろん、今も困っている人には手を差し伸べることができると自信を持って言えます」

▶玉川大学4年生のIさん(卒業生)

保健室の先生に相談して、看護師の資格を目指すようになりました

もう一人の卒業生は、神奈川県立保健福祉大学2年生のTさんです。在学中、スピーチコンテストやレシテーションコンテストで常に上位入賞するなど英語が得意なTさん。その英語力を生かした道に進むかと思いきや、看護師の資格取得を目指して勉強中です。「母が看護師ということもあって、以前から興味を持っていました。将来は、海外で看護師の仕事をするか、今は日本にも外国の方が多くいらっしゃいますので、国内で英語を使って看護の仕事ができたらいいなと思っています」。そんな夢を抱くTさんが進路を決めるきっかけとなったのは、保健室の先生に相談したことだったそうです。「先生から、看護の資格を取った後に海外の航空会社に就職した人もいることや、先生自身も看護の資格を取ってから助産士の資格を取ったり、臨床に出てから保健室の先生をしていることなどいろいろ教えていただき、『まずは看護師の資格を取ろう』という気持ちになりました」。卒業して少し時間が経ち、改めて母校についての印象を尋ねると「一生関わっていける先生、友だちがいるいい学校。本当にそう思います。冗談じゃないですよ(笑)」と力を込めて話してくれました。

▶神奈川県立保健福祉大学2年生のTさん(卒業生)

他者を思いやることができる生徒たちを誇りに感じます

最後に、2018年度から教頭に就任された武田けい子先生にお話を伺いました。「私自身も聖ヨゼフ学園の卒業生です。あまり模範的な生徒ではなかった私ですが、卒業してから『あの時のあの先生の言葉はありがたかったな』としみじみ思うことが何度もありました」と武田先生。他者に対して思いを寄せる、一人ひとりに寄り添うという同校の伝統は、武田先生が生徒だった時代から変わっていないと言います。「例えば、今のセンター試験にあたる共通一次試験の前に団結式というのをクラスでしました。赤いハチマキに合格と書いて、全員でがんばろうと。指定校推薦などで進路が決まっている生徒は、これから受験という仲間にメッセージを書いて送ったり、お守りを作ったり、勉強できるように配慮したり。とにかく団結力が強かったですね。それは、今の生徒も変わっていません」
他者のことを優先的に考える。そんな姿勢の基には、カトリックの教えがあると武田先生は考えています。
武田先生は、Iさんの在学中のエピソードを披露してくれました。「バスの中で、下級生がIさんのクラスメイトの悪口を言っているのを聞いて『よく知りもしないのにそういうことを言わないでほしい』とたしなめたそうです。人は、自分自身が悪く言われることよりも、自分が大切に思っているものを悪く言われることに悔しさを覚えるものです。聖ヨゼフ学園では、校則がなぜ必要か理解させる時も『校則だから』と頭ごなしに指導するのではなく、あなたのその行動が聖ヨゼフ学園を大切に思っている人の心を傷つけることになってしまうかもしれない、と指導します。今の行動を変えさせることではなく、何年たっても、そして異なる場面でも変わることのない判断基準を伝えることが重要なのです」
最後に、今後の方針について伺いました。「他者に対する思いやりの気持ちを持ち、ありのままの自分を受け入れてくれることを感謝できるのが今も昔も本校の良さ。教頭として、その伝統をしっかり受け継ぎ、さらに強固なものにしていきたいと思っています」


取材を終えた後、私たちを清水勝幸校長先生がわざわざ見送ってくださいました。卒業生のIさんとTさんにお話しさせていただいたことをお伝えすると、即座に「ああ、あの子は」とすぐに反応される校長先生。本当に、すべての先生がすべての生徒に関わっているのだなと実感しました。

▶教頭の武田けい子先生

▶武田教頭先生が在学時(1982年)の「団結式」。今も昔も雰囲気は変わりません。

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