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こうがくいんだいがくふぞく

工学院大学附属高等学校 

スクール特集(工学院大学附属高等学校の特色のある教育 #2)

大学合格実績が大幅に向上! その背景にある4つの要因

2016年度から入学定員管理の厳格化が進められ、私大入試は難化している。そのような中で、工学院大学附属高等学校が合格実績を伸ばしている要因とは?

入学定員管理の厳格化により私大入試が難化する中で、工学院大学附属高等学校では、早慶上理などの難関私立大学や国公立大学への合格実績を伸ばしている。その背景について、進路指導主任の新井利典先生に話を聞いた。

時間割のスリム化と教員による補習の強化

同校では、2016年度にカリキュラムを一新した。1時限目の前に行っていたゼロ時限目や午後の授業数を減らすなど、時間割(時程)をスリム化。その代わりとして、放課後に行う教員による補習(F1ゼミ)を強化したという。

「2016年度から、授業は必要最低限に絞り込みました。足りないものは教員による放課後の補習で取れるようにしたことで、より効率よく学習できる環境が整ったと思います。補習は成績下位の生徒を呼び出すようなものではなく、やる気のある生徒を伸ばすというイメージです。苦手科目を克服するために受講する生徒もいれば、得意科目をさらに伸ばすために受講する生徒もいます。自分に必要なものは何か考えて自分で選ぶことが、学習のモチベーションにつながっていくと考えました」(新井先生)

高3は、大学入試の2次試験に使う科目を中心に受講。毎日何らかの補習が行われており、校内での移動だけなので時間を有効に使える。

「夏期講習も1週間ずつ2期行いました。通常の授業がある日と同じぐらいの授業数を開講しましたが、すべてが必修というわけではありません。しっかりと予習復習ができる範囲で、必要なものだけ選んで受けるようにと説明しました。教員が行う講習だけではなく、塾や予備校の講習と組み合わせている生徒もいます。自分で考えて、必要なものを選べるようになることが大切なので、自分に合った塾や予備校があれば組み合わせて、ベストな学習プランを考えていってほしいです」(新井先生)

▶︎進路指導主任 新井利典先生

入試直前の伸びを引き出す環境の重要性

難関大学への合格実績が伸びた背景には、カリキュラムの見直しだけでなく、もう1つ大きな変化があった。それは「入試直前2か月の頑張り」だと、新井先生は語る。

「以前は、工学院大学への推薦入試の結果が11月頃には決まっていました。学年のおよそ1/3が工学院大学へ進学していたので、一般受験の生徒たちも彼らに引きずられてしまい、モチベーションを保つことが非常に難しかったです。しかし2017年から工学院大学への推薦入試の条件が、在学中の成績とセンター試験の受験に変わりました。これにより、工学院大学へ進学する生徒たちも、センター試験までしっかりと勉強する必要が出てきたのです。すると、学年全体が試験直前まで頑張れるようになり、最後の2か月で学力がぐんと伸びるようになりました」(新井先生)

学力は、勉強した時間と比例して一直線に伸びるものではなく、2次曲線を描いて後半でぐんと伸びていくという。

「現役生はそれまで模試がE判定だったとしても、直前2か月の頑張りで逆転することも可能なのです。工学院大学への推薦入試が変わったことで、最後まで頑張れる環境を整えることができました。さらに、推薦でもセンター試験が必要になったので、他大学を併願する生徒も増えています。両方受かれば、受かってからどちらに行くか決めればよいのです。推薦で11月頃に決まってしまうと、ほとんどの生徒が決まった後は勉強しません。しかし、最後の2か月に勉強するかしないかで、大学に入ってからの学力もかなり違ってきます。ですから、一般入試の生徒にも、推薦入試の生徒にとっても、力を伸ばせる環境になったのです」(新井先生)

「合格体験記」をヒントに自分なりの勉強法を確立

2017年度からは卒業生に「合格体験記」(執筆は任意)を書いてもらい、冊子にまとめて在校生に配布している。フォーマットは決まっているが、内容は様々である。やって伸びた勉強法、やっておけばよかったと思うこと、過去問を解くときのポイント、スマホとの関わり方、後輩に伝えたいことなど、卒業生それぞれの経験や性格に基づいて書かれている。

「合格体験記は、書いてくれた生徒個人の体験であり、誰にでも当てはまるわけではありません。一人ひとりの個性が違うように、学び方も人それぞれです。周りのアドバイスには謙虚に耳を傾けながらも、学び方は自分自身で模索するしかありません。先輩たちの経験を参考にしながら、自分に合うやり方を見つけてほしいと思っています。保護者の方たちに読んでいただくと、『受験を経験するとこんなに成長できるのね』『うちの子でもなんとかなりそうだわ』などと、1年後がイメージできて不安が軽減されるようです」(新井先生)

「合格体験記」は6月頃に配布されるが、翌年2月には執筆した卒業生が来校し、高2の生徒とその保護者に向けて話をする機会も設けているという。

「生徒と保護者は別々にして、午前中は生徒に、午後は保護者に向けて話をしてもらいます。生徒たちにとっては、合格した先輩たちの生の声が学習へのモチベーションにつながります。保護者に語られるのは、受験にかかるお金の話や、受験生が親から言われて嫌だったことなどのリアルな話。100~200人の前で話をするので、来てくれた卒業生たちからは『人前で話すことで自分たちも勉強になった』という声も聞かれ、卒業生にとってもよい経験となっているようです」(新井先生)

高1から校内で模試を実施して学力を定点観測

同校では、高1から全員、学期に1回は校内で模試(河合塾)を実施。模試は生徒たちの学力チェックでもあるが、その結果を教員同士で共有して授業の進度に遅れがないかなども確認している。

「模試を受ける際には大学名や学部まで書くので、高1から大学の選び方なども指導していきます。迷ったときや情報が必要なときは、進路相談室に来てくれれば相談に乗っていますが、それも生徒たちの自主性に任せています。今の高2は新入試に不安もあると思いますが、どんな入試になろうと、基礎学力が大切であることは変わりません。あまり情報に振り回されずに、授業や補習で基礎固めをしていってほしいです。生徒たちの進路は多様化してきているので、伸ばせる部分をしっかりと伸ばしていけるようにサポートしていきます」(新井先生)

<取材を終えて>
「合格体験記」には、第1志望に合格できずに悔しい思いをした卒業生が書いたものもあった。模試の点数が伸びずに焦りを感じたことなど、勉強法だけでなく精神面でも参考になる内容である。スマホとの関わりについては、制限することなく使っていた人もいれば、ゲーム関連のアプリは削除した人など様々。どのようなやり方でも、その人に合っていれば合格できることがわかり、自分に合ったやり方を見つけるヒントが書かれた非常に有益なものだと感じられた。

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