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かわむら

川村高等学校 

スクール特集(川村高等学校の特色のある教育 #1)

「感謝の心」が根付いた環境で未来を拓く学力と生きる力を育成

感謝の心を基盤として、知・徳・体をバランスよく育む同校の教育活動を取材しました。

感謝の心を基盤に、生徒たちの「豊かな感性と品格」「自覚と責任」「優しさと思いやり」を育成する。この目標に向けて、知・徳・体の調和がとれた教育を行っている川村高等学校。どのような内容なのか、副校長の堀内美由紀先生に話を聞きました。

相手を思いやる心をもつ生徒たち、高校入学生もすぐに仲間に!

川村学園は、「感謝の心」、「女性の自覚」、「社会への奉仕」を建学の精神として、1924年に創立。現在もその精神は、脈々と受け継がれています。「感謝の心というのは、時代が変わろうとも普遍のものです。私たちは日頃から、『ありがとう』という気持ちを学友に、家族に、そして万物に対して持つよう生徒に啓蒙しています。また生徒たちも川村のそうした精神、校風に共感して入学し、日々の学校生活を送っています。よって本校の生徒は、今どきの若者らしい快活さは持ちつつも、心根は優しく、思いやりのある子たちです」と副校長の堀内美由紀先生は言います。
このような生徒像は、高校入学生に対する接し方にも、よく表れています。「本学園は、幼稚園からある一貫校なので、高校から入学するのをためらうお子さんもいらっしゃるのですが、在校生たちは自然な感じで接し、すぐに仲間として受け入れています。もちろん私たちも、高校入学生をケアする体制をとっていますが、教員の出番は無いに等しいですね。毎年、『はじめは学校に馴染めるか不安だったけれども、大丈夫だった』『すぐに友達ができた』という声が寄せられています」。実際、高校入学生と一貫生の垣根はなく、例えば中高合同の部活動においても、高校入学生が部長になることは珍しくないといいます。

▶副校長 堀内美由紀先生

コミュニケーション能力を磨き、真の国際人を目指す英語教育

そして同校では、この「感謝の心」を基盤として、知・徳・体の調和がとれた教育を実践しています。「知に関しては、土曜日授業を導入して年間授業時数を大幅に増加し、英語と数学は習熟度別授業を行うなど、きめ細かな指導で学力の形成を図っています」
特に英語教育は、以前から力を入れていて、文法や読解力に加え、ネイティブ教師による英会話やオーラル・コミュニケーションの授業を重視。自分の考えを英語で表現できる「真の国際人」の育成を目指しています。
そして、夏には、英国・コッツウォルズ地方で希望者を対象とした語学研修を実施しています。「この研修では、1人1家庭でホームステイをします。1人というのは心細いかもしれませんが英語をシャワーのように浴び、しかも、主体的に行動せざるを得ない状況になりますので、得るものも大きいのです。最終日にはサヨナラパーティを企画して、お世話になったホストファミリーをご招待するのですが、生徒たちは研修に行く前から浴衣を着てお点前をしようとか、ゲームの景品に日本のお菓子をプレゼントしようかなどと準備をしています。
この研修で生徒たちは、拙い英語であっても、伝える努力をすれば、心が通じ合うことを体験します。そして、文化の異なる環境で、コミュニケーションの力を磨くことで、国際感覚を養っていきます」

各学年でテーマを設けた総合学習、自分の生き方を考える力を育む

さらに同校では、豊かな人間性を育てるために「総合的な学習の時間」を大切にしています。学年ごとに学習のテーマがあり、1年生は「共生」、2年生は「平和」、3年生は「自立」をテーマに設定。取り組み方としては、事前学習をした上で校外研修などを実施。そこで理解を深め、自分の考えをまとめて、発表します。こうして段階的に学習を進めることで、自分の生き方を考える力を育んでいきます。
「共生」がテーマの1年生では、進路指導の一環として、企業のインターンシップを教室で体験する「クエストエデュケーションプログラム」(職業探求プログラム)を導入。このプログラムは、まず働くことの意味を考えるところからスタートします。そして、協賛企業6社から自分の興味のある企業にエントリーし、インターンシップを通して、実際の業務を体験します。その後、各企業から与えられるミッションに対応すべく、チームでアイデアを出し合い、意見を交換しながら企画案をまとめ、プレゼンテーションを行います。
このプログラムは今年で7年目を迎え、同校はこれまで6年連続でクエストカップ全国大会「企業プレゼンテーション部門」に出場しています。今年も1年生が全国大会出場に向けて張り切っています。

「今、実社会で求められていることは、自ら考え、周囲の人と協働して正解のない問いに挑戦することです。それがまさに『生きる力』になっていくのです」と堀内先生は言います。また、この「クエストエデュケーションプログラム」では、発想力や表現力、コミュニケーション能力なども磨かれ、それは他の授業にも波及しています。「本校の生徒たちは、課題について活発に議論したり、発信するのに慣れているといいいますか、得意ですね。こうした力は、社会に出た時に役立つのはもちろん、大学のAO入試などでも活かされています」

2年生のテーマ「平和」では、悠久の都である奈良・京都の世界文化遺産を訪れ、平和について深く学んでいきます。「しっかり歴史を学んだ高校生だからこそ、平和の意味や世界観を掘り下げることができます。ここでも、事前学習を行い、現地でフィールドワークをして、まとめをします。また2日間は、自主研修を設け、生徒たちは1年次から計画を立て、準備をします」
そして3年生のテーマは「自立」です。自分の進路を決定し、夢の実現に向けて全力を尽くします。

知・徳・体をバランスよく育成、生徒が共存し、共に成長する学校

「知・徳・体」の体の育成に関して、同校では、健康教育の一環として月~土曜日にバランスのよい給食を提供し、生徒たちの健康に気を配っています。「この年代は、体が成長する大切な時期。管理栄養士が、栄養価やカロリーを計算し、行事食や郷土料理にも配慮したメニューを作成しています。また、川村では給食のことを『会食』と呼んでいます。小学校の校舎の厨房で調理をして、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいうちに、みんなでいただきます。会食を通して、日本の食文化を顧みたり、命の恵みに感謝をしたり、食育を実践しています」と堀内先生は話します。

こうして3年間を過ごした生徒たちは、卒業後、自分の希望する進路へと歩んでいきます。「本校はキャリアデザインガイダンスを熱心に行っています。そして、生徒自身の意思で選んだ進路に対して、全力でサポートをします。生徒たちも、学校で身につけた力を最大限に発揮できるよう、努力をしていきます。川村高等学校は、生徒同士が競争するのではなく、『共存』するというのが特色。互いを励まし合いながら、共に成長し、自立をしてほしいと願っています」

生徒インタビュー

このような教育を行っている同校で、実際に生徒たちは、どのような日常を送っているのでしょうか。今回は、高校から入学した2人の生徒(現在、高校2年生)に、入学当時の様子を含め、話を聞いてみました。

Qまず、この学校を選んだ理由から教えてください。

Nさん 小学校が同じだった先輩が、中学校から入学し「フレンドリーな生徒ばかりなので、高校から入学しても、すぐに馴染めるよ」と教えてくれました。説明会に行ったら、先生も親切で「楽しい学校生活を送れそうだ」と思い、受験を決めました。

Mさん 学校説明会に来た時、生徒たちが明るく優しいという印象を受け、興味をもちました。また、英検の対策が手厚かったり、英語教育に力を入れているので、この学校で英語の力を伸ばしたいと思いました。

▶Nさん

Q高校から入学することに、不安はありませんでしたか?

Nさん 多少ありました。でも、入学当日に「どこから来たの?」などと話しかけてくれる人がいて、すぐに不安はなくなりました。また何か困ったことがあれば、先生に相談できるサポートがあったのも安心でした。結局、相談することはありませんでしたが…。

Mさん 入学前は友達ができるか心配でしたが、最初から趣味など他愛もない話をすることができ、クラスに溶け込むことができました。中高一貫校なので、勉強が先に進んでいるところもありましたが、個別指導で対応してもらいました。

▶Mさん

Q クエストエデュケーションプログラムを体験した感想は?

Nさん 私は将来、建築関係の仕事をしたいと考えていたので「ダイワハウス」にエントリーしました。「これからの社会のための建築物を考える」というのがミッションで、高齢者が移動しやすいよう、縦に積み上げられたマンション型の街づくりを考えました。自分の考えをまとめる力や、パソコンのスキルなどが身についたと思います。

Mさん 私は「テレビ東京」にエントリーし、日本と海外とをつないで、日本の社会や政治について、意見を出してもらうテレビ番組を企画しました。それぞれ自分の担当する箇所をまとめるのですが、発表する日が定期テストの直前で、すり合わせをする時間が少なかったのが大変でした。自分の中で成長したと思ったのは、人前で発表する苦手意識がなくなったことです。

Q川村高等学校に進学を考えている受験生にメッセージを!

Nさん 女子校でありながら、グループ作りの意識がなく、2人組になる時も隣同士でさっとペアができるなど、全体がまとまっています。居心地が良すぎて、共学の大学に行けるか心配になるくらいです(笑)。高校から入学しても、みんな受け入れてくれますし、ありのままの自分でいられる学校です。

Mさん 入学して卓球部に入ったのですが、途中から入部したにも関わらず、中学の後輩が親しみやすく、私のことを頼りにしてくれます。全体的に、生徒同士の距離が近い学校ですね。また、少人数だから、一人ひとりがいろんな体験をすることができます。毎日が楽しいですよ。

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