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しながわしょうえい

品川翔英高等学校 2020年度より共学化 現:小野学園女子高等学校

スクール特集(品川翔英高等学校の特色のある教育 #2)

2020年度から共学化!新生「品川翔英」へ

小野学園女子高等学校が、2020年度から共学校「品川翔英高等学校」としてスタート。校訓やカリキュラムなど、教育内容の特色とは?

小野学園女子高等学校は、2020年度から共学校「品川翔英高等学校」としてスタートする。共学化の経緯や目指す教育について、校長補佐の田中好一先生に話を聞いた。

これまで以上に魅力のある学校を目指して共学化

1932年に創立以来、品川の地で、幼児・児童、女子中高校生の教育を行ってきた小野学園。2020年度から女子中学校・高等学校を共学校へと移行し、「品川翔英中学校・高等学校」としてスタート。男女共学の教育機関として「品川翔英幼稚園」「品川翔英小学校」から「品川翔英中学校・高等学校」まで一貫した教育理念のもと、次代を担う人材の育成を目指す。

「これまで小野学園女子中学校・高等学校として女子教育を行ってきました。しかし、『世の中で活躍できる人を育てたい』と考えたとき、これまでの教育では完成しきれない限界を感じるようになったのです。男女の特性を無視するのではなく、男子と女子がいることでそれぞれのよさが補完され、より高められる教育を目指したいと考え、共学化を決断しました。小野学園女子中学校・高等学校として認知されてきた評価を一度ニュートラルにして、新しい学校として見ていただきたいと考えています」(田中先生)

共学化に伴い、校名だけでなく教育方針、生徒指導の指針、校訓、制服などすべて一新。「品川翔英」という校名には、地元であり世界とつながるゲートウェイでもある「品川」から「世界へ、未来へ、英知が飛翔する」という思いが込められている。

「創立以来80年以上の歴史の中で培ってきたものを大切にしていく気持ちは変わりません。しかし、私たちには時代の受け手として前の世代から受け取ったものを育てて、次の世代へ伝えるという役割があります。共学校として目指す教育を実現させるためには、その教育に合った校訓やカリキュラムなどが必要です。男女の枠を越えて普遍性を持った、これまで以上に魅力のある教育機関になり、幼稚園・小学校と一体となって学園の発展をはかりたいと考えています。幼稚園から高校まで、精神的な意味での一貫教育ができれば素晴らしい人材を育成することができ、社会的にも大きな役割を果たすことができるでしょう」(田中先生)

すべての生徒が大学進学を目指す進学校へ

共学校となる同校では、「自主」「創造」「貢献」を校訓として掲げ、「英知の獲得」「主体性の確立」「未来人を育む」という教育方針のもとで、生徒の才能や特性、潜在能力を最大限に伸ばすことを目指す。

「本校が目指す教育は『丈夫な頭と賢い体』というイメージに集約できると思います。世の中には良いアイディアや優れた資質に恵まれているにも関わらず、物事を損得基準だけで判断して、早めに見切りをつけてしまうといった思考・行動傾向の人は多くいます。実にもったいないことです。少し立ち止まって事の推移を展望する気持ちがあれば、自分の存在価値に気づいたり、修正の道を探し出すことができます。途中で心が折れてしまっては、持っている力を発揮できません。継続して努力するためには『丈夫な頭』が必要なのです。そして『賢い体』があれば、危険を回避することができます。つまり、追い詰められたり、ピンチになったりしたときに役に立つのが『丈夫な頭と賢い体』なのです」(田中先生)

「丈夫な頭と賢い体」のベースとなるのが、基本的な学力だと田中先生は語る。

「『丈夫な頭と賢い体』を育むためには、知識や知恵が必要です。そこで『わかる授業』とは何か、もう一度考え直しました。わかりやすくかみ砕くことではなく、生きていくために必要な価値や共通認識を教えることが重要なのです。小野学園は『面倒見のよい学校』と言われてきましたが、品川翔英では『きちんと自分を生きる』ために必要なことを教えたいと考え、『自主』『創造』『貢献』を校訓にしました。教育方針をシンプルに言い換えれば「挨拶」「大学進学」「未来志向」です。すべての生徒が大学進学を目指す進学校となり、世界で活躍できる未来志向の人材を育成します。国際人としての第一歩は挨拶。とにかく、明るく挨拶できるように指導していきます」(田中先生)

目標や得意分野から選ぶ3つのコース

教育指針に合わせ、2020年度から高校のコースも変更。特別カリキュラムで“英語のできる理系人材”を育てる「理数選抜コース」、1年間の海外留学も実現できる「国際教養コース」、文武両立を図りながら自己表現力に磨きをかける「進学コース」の3コースとなる。

「理数選抜コースでは、国公立や難関私立大学の理系学部への進学を目指し、英語のできる理系人材を育成します。授業数は多くなりますが、時間割の中に予備校講師による特別講座(英語・数学)も含まれています。授業で学んだ内容を受験レベルに昇華させるために新しい視点を加え、足りない部分を補う演習です。理系の分野で活躍するためには、英語の論文を読み、研究成果を英語で発表する力も必要となります。ですから、ネイティブ教員の授業もカリキュラムに含まれています」(田中先生)

「国際教養コース」では、英語と世界史の授業は英語で行われる。帰国生の受け入れを行い、在籍中に1年間の海外留学をした場合も単位を認定。英語力が高い帰国生には取り出し授業を行うなど、得意分野に集中できるカリキュラムが組まれている。そして、一般的な普通科にあたるのが「進学コース」。勉強と課外活動を両立させながら、中堅以上の大学進学を目指す。「特別進学」と「総合進学」に分かれるが、カリキュラムは共通であり、授業内容・深度、難易度に差を設ける。

「進学コースの特長は、自己表現講座があることです。専門の講師によるドラマ(演技)、ダンス、スピーチ(弁論)など、表現力を磨く授業を行います。ダンスは振り付けの習得が目的ではなく、表現することに重きを置く授業です。生徒の留学先となる学校のカリキュラムを見ると、必ずと言っていいほど自己表現を磨く授業が組み込まれています。日本でも、謙遜することがよしとされていた時代から、大学入試や入社試験でも、自分のいいところをきちんと発表できることが評価される時代へと移り変わってきました。特にAO入試では、何ができるか、何をしたいかを人前でしっかりと話せることが重要です。今後、自己表現力がますます重要になると考え、中学入試でも面接を取り入れています」(田中先生)

全コースでプログラミングの授業が必修

授業定着度向上のために主に「国際教養コース」と「進学コース」の生徒を対象に、放課後の約1時間を質問タイムに設定。担当教員が待機して、授業内容や課題についての質問を受ける。「授業定着問題・課題」は、タブレットを通して配信。すべてのコースで、1年次にはAI/プログラミング基礎の学習が必修となっており、必要な専門家も採用して準備を進めているという。

「プログラマーを目指すような内容ではなく、プログラミングの考え方や基本的な構造を学ぶ授業です。教員が教えると情報教育になってしまうので、企業での経験があるSEとプログラマーが必要だと考えました。英語に関しても、すべてのコースでネイティブ教員による授業が含まれています。母語は考えるための道具であり、英語は生きていくために必要な道具です。社会に出て働くためには道具としての英語が必要になるので、中学から力を入れています。4技能のうち『話す』には、発表とやり取りがあり、やり取りができるようになるためにはネイティブ教員との実践が不可欠なのです」(田中先生)

校則は独自ルールではなく社会のルールを尊重

共学化に伴い、バスケットボール部、バレーボール部、水泳部、テニス部、バドミントン部、文化系の各部に男子部が併設される。そのほかに、男子サッカー部、男女陸上部、男女卓球部、男女軽音楽部を新設する予定。サッカー部新設に向けて、サッカーの指導ができる教員も採用し、男子運動部に備えて校庭周囲に防護ネットを設置するなどの準備も進めている。各教室には電子黒板を導入し、トイレや保健室を改修、男女更衣室を設置するなど教育施設もこれまで以上に充実。

「制服も一新し、BEAMS SCHOOL product by KANKOの制服となります。式典などのときに着用するジャケットのほか、普段用のブルゾンやポロシャツなど、カジュアルなアイテムも用意されています」(田中先生)

「入ってみたい学校」「入ったら楽しい学校」になることを目指し、すでに試行している取り組みもある。その1つがティーブレイクだ。

「自己表現力とも関連していますが、学校生活にも変化が必要だと考え、息抜きの時間として2時間目と3時間目の間にティーブレイクを設けています。海外の学校では一般的ですが、飲み物を飲んだり、パンやおにぎりを食べたりしてもいい時間を作りました。校則も減らして、学校独自のルールではなく、社会のルールを尊重したものにします。まずは、明るく挨拶をする姿勢が大切。そして、違法行為には厳しく対処し、いじめは絶対に許さない指導方針です。取り締まりや押しつけではなく、注意や自主的な気づきを促します。卒業後に世の中で力を発揮できるように、その基本となることしっかりと教えられる学校でありたいと考えています」(田中先生)

<取材を終えて>
「品川翔英高等学校」は、これまで女子教育を行ってきた歴史を受け継ぐ学校であるが、校訓や教育方針も一新して「新しい学校」としてスタートする。そしてこれは、小野学園全体としての新たなスタートでもある。幼稚園から高校まで通い続けたくなる学校の実現を目指し、教員や指導スタッフの強化・充実も進めている。「女子校からの共学化」というよりは、「新しい学校ができた」という感覚で注目していただきたい。

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