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2017/4/1(土)

「私立高校はお金がかかる」は本当か?

私立高校は公立高校に比べて学費がかかる、というのは一般的なイメージとして定着しています。実際に、金額を比べると私立高校の方が高いのは確かなことです。しかし、国や地方自治体による授業料負担軽減制度等によって、保護者の負担が軽減されるのも事実。そこで、この記事では実際にいくらかかるのかをご紹介します。

学習費総額(全日制高等学校文部科学省平成26年度子供の学習費調査より)

公立 約41万
私立 約99万5千円

これが、1年間にかかる学習費総額の平均額ということになります。ちなみに、学習費総額とは学校教育費(授業料、修学旅行費など)、学校給食費、学校外活動費(家庭での学習に使用する物品や図書の購入費、学習塾や習い事のための支出など)を加えたもの。「1人の高校生にかかる年間教育費」に限りなく近いものと言えるでしょう。

ここから、国の高等学校等就学支援金制度や、都道府県の授業料負担軽減制度等によって、保護者の負担が軽減されることになります。まずは、国の高等学校等就学支援金から見ていきましょう。

就学支援金(国制度)

公立 118,800円
私立 297,000円(世帯年収250万円未満程度の場合) 
237,600円(同250万~350万円未満程度の場合)
178,200円(同350万~590万円未満程度の場合)

上記の通り、世帯年収によって異なりますが、 私立高校の場合、公立高校の1.5倍から2.5倍の金額が補助されます。 さらに、私立高校の授業料については、都道府県独自の制度によって負担が軽減されます。まず、大阪府の場合は・・・

授業料支援補助金(大阪府制度)

283,000円(世帯年収250万円未満程度の場合)
342,400円(同250万~350万円未満程度の場合)
401,800円(同350万~590万円未満程度の場合)
※授業料が年間58万円の場合

年収が多いほど補助金額が大きく、一見不公平なようですが、大阪府では国の高等学校等就学支援金と合わせて授業料が実質的に無償となるような制度となっているのです。

最後にトータルの金額を比べてみましょう。

年間学習費(保護者負担)

公立 約41万円-118,800=約29万円
私立 約99万5千円-58万円=約41万5千円
※授業料が年間58万円の場合

となります。その差は、12万5千円。月額にすると1万円あまりですから、その差は意外に小さいもの。「お金がかかるから」という理由で、志望校選びから私立高校を外してしまうのは、あまり合理的な判断とは言えません。ぜひ、広い視野で志望校選びに臨んでください。